4期目が終わり、9月1日から5期目です。
本当に早いものですねえ…
結果として、年間の目標売上はなんとか達成することができました。
これまで主力だった記事制作・SEO関連の事業は、市場環境が大きく変わるなかでも年間目標に対して91.09%で着地。一方、Webサイト制作は期初目標の605.45%を叩き出し、売上全体に占める割合も大きく上昇しました。
素晴らしい結果です。
社員やお客様には本当に感謝しています。
本当にありがとうございました。
振り返ってみると、今期は単に売上が伸びたというだけではなく会社の事業構成が大きく変化した一年だったように思います。
大変なこともたくさんありましたね。
長年お付き合いいただいたお客様の事業売却、AIの台頭による記事制作ニーズの変化など、会社として今後のあり方を考えさせられる出来事も多くありました。
数字の変化だけでは見えてこないことも含めて、株式会社Undercurrentの4期目を振り返ってみたいと思います。
ご興味のある方はお付き合いください。
4期目の最終結果
まず、年間目標をなんとか、なんとか達成することができました。
年間を通じてほぼ計画どおりのスケールまで数字を成長させることができました。マクロ環境の変化やクライアントの予算動向など、自分たちだけではコントロールできない要因も多いなか、ここまで数字を積み上げられたことは率直に嬉しいですね。
3期目がなかなかしんどかったので、よくぞここまで…という気持ち。
そして何より、日々力を尽くしてくれた社員のみんなと、仕事を任せてくださったお客様に本当に感謝しています。
もう一度お礼を言わせてください。
ありがとうございました。
さてさて、四半期ごとの達成率は次のような結果となりました。
- 1Q:109.65%
- 2Q:83.21%
- 3Q:100.63%
- 4Q:115.46%
という結果に。2Qは毎年弊社が毎年苦戦しやすい時期なんですが、4期も達成率83.21%と大きく落ち込んでしまいました。
本当に死ぬかと思いましたが、ギリギリのところでなんとか生き残ることができました。この時期の業績をどのように安定させるかは、引き続き向き合わなくてはならない課題ですね…
一方で、2Qをボトムとして3Qには目標水準まで回復し、4Qは115.46%を達成。四半期ベースで過去最高のトップラインと営業利益を記録することができました。すごい!
売上構成比の変化
売上額は伏せているので分かりにくいかもしれませんが、各事業の構成比を追ってみると会社が変化しているなあということがわかりました。
1期目から4期目までで比較してみましょう。
各期の売上構成はざっくりこのような感じです。
1期目
- 記事制作・SEO:81.0%
- Webサイト制作:19.0%
2期目
- 記事制作・SEO:65.0%
- Webサイト制作:35.0%
3期目
- 記事制作・SEO:70.9%
- Webサイト制作:29.1%
4期目
- 記事制作・SEO:49.2%
- Webサイト制作:40.9%
- 保守・更新:6.4%
- 撮影・動画制作:3.4%
1期目は、売上の81.0%を記事制作・SEOが占めていました。2期目には65.0%まで下がったものの、3期目は70.9%。ここまでは記事制作・SEOが主力事業である状態だったんです。
が、その構成が大きく変わったのが4期目。
3期目までは、Webサイトの保守・更新も「Webサイト制作」に含めて集計していたために厳密な単純比較はできないのですが、4期目のWebサイト制作40.9%と保守・更新6.4%を合算すると47.3%に。
記事制作・SEOは生成AIの普及をはじめ、記事制作や検索を取り巻く環境が大きく変化するなか、なんとか踏ん張ってくれました。
Webサイト制作はなかなか大忙しでしたね。
4期目を振り返って
これまでの弊社は、記事制作・SEOなどの継続的なご支援による売上を安定基盤とし、その上でWebサイト制作を成長ドライバーとして伸ばしていく構造でした。
毎月継続して発生するMRR的な売上があることで、ある程度先の業績を見通すことができます。この基盤が経営上のダウンサイドリスクを抑え、人材や技術、制作環境などへ投資する余力にもつながっていました。
そうした土台があったからこそ、すぐに売上へ結びつくか分からないことにも挑戦でき、Webサイト制作の経験や実績を少しずつ積み重ねることができたのだと思います。
その結果、4期目のWebサイト制作は期初目標に対し605.45%となり、ちょっと想定外の結果になりました。
一方で、これまで安定基盤として機能してきた記事制作・SEO関連の事業は、市場環境の変化によって業界全体で少しずつ揺らぎ始めています。AIの普及によって検索行動やコンテンツ制作のあり方が変わるなかで、これまでと同じ仕事が今後も同じ形で続いていくとは限りません。
また、プロジェクト型のWebサイト制作は一時的に売上を生みやすい反面、単発の案件が中心となるため、受注する時期によって業績が変動しやすい事業でもあります。制作事業を伸ばすだけでなく、その後の運用、継続的な改善まで含めてご支援し、新たな安定基盤をつくることも必要だと感じています。
4期目で直面した数字からは「これまで会社を支えてきた仕組みを見直し、次の事業基盤をどのようにつくるかを考え始めないとだめだよ」と言われているような、ある種の転換点を示唆しているような印象を受けました。
記事制作、編集、デザイン、開発、撮影などなどといった既存の強みを、過去と同じ形で提供し続けるのではなく、お客様の課題に合わせて組み合わせ、変化させていくことがより求められそうです。特定の事業に固執せず、その時々で本当に必要とされる提案ができる会社でありたいと思います。
4期目に特に大変だった2つのこと
さて、ここまでは主に数字や事業の変化について振り返ってきましたが、4期目には経営者として難しさを感じる出来事もいくつかありました。
自分の力不足による部分があったことは大前提ですが、特に大変だったことを振り返ってみたいと思います。
大変だったこと1:長年ご一緒した2社とのお仕事の終了
4期目には、会社の設立当初からお付き合いいただいていた2社とのお仕事が終了しました。
1社目は、創業時からWebマーケティング全般をご支援していたお客様です。事業売却を機に、長年続いていたご支援が終了することになりました。
Webマーケティング全体をお任せいただいていたため、売上に占める割合も決して小さくありませんでしたし、その仕事がまとまってなくなることは数字の面だけを見ても大きな影響がありました。
もう1社は、上場企業グループのお客様でした。
グループ全体で事業や組織を大きく再編することになり、弊社がブランディングをご支援していた会社も別会社へ吸収されることになりました。
それに伴い、弊社のご支援にも一度区切りがつきました。
どちらも弊社のサービスに対する不満や解約によるものではなく(たぶん)、お客様側の経営判断や組織再編によるものでした。
それでも、会社の設立当初から長くご一緒してきたお客様との仕事が終わることは、数字以上に寂しい出来事でしたね。
同時に、どれほど長く続いている仕事であっても、いつか状況が変わる可能性があることを改めて実感しました。特定の仕事に依存しすぎず、変化に耐えられる事業基盤をつくることの大切さを学んだ出来事でもあります。
大変だったこと2:AIの普及による記事制作・SEOニーズの変化
売上構成比からも分かるとおり、4期目は記事制作・SEO関連の仕事が大きく減少しました。
ただし、既存のお客様から解約されたわけではないんです。実際、4期目にこの領域での解約は一件もありませんでした。
どちらかといえば、市場のニーズが変化するなかで「記事制作やSEOをこれまでと同じように提案しても、お客様にとって本当に役立つ提案になりにくくなってきた」というのが正確だと思います。
そもそも「まずはSEOに取り組まなくてはならない」という発想自体が以前より少なくなっているように感じます。僕自身もGoogleで検索する機会が減り、少し調べれば分かることや、すぐに答えが欲しいことはAIに聞くことが増えました(しっかり調べたい時はちゃんと調べます)。
記事制作のあり方も大きく変わっているようです。
一定水準の記事であれば、AIを使って短時間で大量に作れるようになっています。高度で専門的なSEO施策を求めない限り、従来型の施策だけで生み出せる差も小さくなりつつありるような気がします。
弊社はAIによって業務のスピードや品質が向上するなど、大きな恩恵を受けている一方で、自分たちがこれまで提供してきた仕事の一部が急速に一般化していく怖さも感じました。
これまでと同じ方法に固執するのではなく、変化した市場のなかで、何に価値が残り、何を新たに提供すべきなのかを考え続けなくてはなりません。AIを使うか使わないかではなく、AIが当たり前に存在する環境で、自分たちの仕事をどう再定義するかが問われているのだと思います。
そのなかで増えているのが、インタビューを中心としたコンテンツ制作です。
AIはすでに存在する情報を整理したり、分かりやすくまとめたりすることには非常に長けています。しかし、まだ世の中に存在しない一次情報を引き出し、背景や文脈を読み取り、伝わる形に編集する仕事には、引き続き大きな価値があると考えています。
人の話を聞き、その人や事業が持つ固有の価値を見つけ、より良い形で社会に届けるという仕事の重要性は、むしろこれまで以上に高まっていくのではないかと感じています。
5期目に特に取り組みたいこと
4期目を通じて、会社として伸ばしていくべき部分と、まだ不足している部分の両方がくっきりと見えてきました。
5期目は、売上を伸ばすことだけを目標にするのではなく、どのような仕事をする会社なのかを明確にし、組織としての力を高める一年にしたいと考えています。
実績をちゃんと公開する
当たり前のことすぎて怒られそうな見出しです。
弊社はこれまで制作実績を全く公開してきませんでした。
「そろそろ公開しないとダメなんじゃない?」と思いながらも、目の前の仕事を優先するうちに後回しになり、気づけば会社として何をしているのかが外から分かりにくい状態に。
側から見ればただの謎の会社です。
実際には、Webサイト制作、記事やインタビューの編集、撮影、動画制作、サイトの運用・改善など、さまざまな仕事に携わってきました。しかし、それらをきちんと伝えられていなければ、弊社のことを知っていただく機会も、仕事をご相談いただくきっかけも生まれません。
ということで、5期目はこれまでの実績を少しずつ公開していきたいと思います。
技術と知見を高める
少し抽象的な目標ではありますが、5期目は会社全体の技術と知見をこれまで以上に高めていきたいと考えています。
4期目を通じて、僕自身のスキルや知識がまだ圧倒的に不足していると感じる場面が何度もありました。
もっと早く、正確に手を動かすことができれば、お客様のご要望により柔軟にお応えできたかもしれません。Webやデザイン、編集、開発に関する理解がさらに深ければ、目の前のご要望に対応するだけでなく、その背景にある課題を捉え、より良い提案ができたかもしれないと思うこともありました。
もちろん僕がすべての制作を一人で完結させる必要はないと思っていますが、適切な判断を行い、品質を見極め、社員やお客様と深い議論をするためには、自分自身にも十分な知識と技術が必要です。
僕の理解が浅ければ、提案できる範囲も、組織として挑戦できる範囲も狭くなってしまいます。僕自身が学び続けることは、個人の能力を高めるためだけではなく、会社全体を強くするために欠かせないことだと感じています。
また、得られた知識や技術を個人のなかだけにとどめず、制作ルールやレビュー、記録、社内での共有を通じて、組織の力として蓄積していくことも必要ですね。
5期目は、日々の仕事をこなすだけで終わらず、一つひとつの案件から学び、その学びを次の仕事に生かせる会社を目指したいです。
人と社会の役に立つ会社になるために
4期目は、色々ありながらも売上や事業構成が大きく変化した一年でした。
Webサイト制作が大きく成長する一方で、これまで主力だった記事制作・SEOを取り巻く環境は変わり、長年ご一緒してきたお客様との仕事にも区切りがつきました。
良かったことも、大変だったことも含めて、会社として次に進むための多くの課題と可能性が見えた一年だったと思います。
売上を伸ばすことも、会社を成長させることも、事業を続けていくうえでは当然大切ですが、その数字の先で、自分たちの仕事が誰のために、どのように役立っているのかを忘れてはいけないと思っています。
Webサイトも、記事も、写真も、動画も、それ自体をつくることが目的ではなく、それらを通じて、お客様の課題が解決され、必要な情報が誰かに届き、人や組織が少しでも前に進むことに意味があります。
5期目も、変化する技術や市場と向き合いながら、自分たちの都合や過去の成功に固執せず、本当に人や社会の役に立つ仕事を積み重ねていきたいと思います。
社員の皆、仕事を任せてくださるお客様への感謝を忘れず、また新しい一年を進んでいこうと思います。
5期目の株式会社Undercurrentも、どうぞよろしくお願いいたします。

