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数字から知る、世界と日本のコーヒー産地

毎日、ブラックコーヒーを飲むのが習慣になっています。

普段は味や香りを楽しみながら何気なく飲んでいますが、産地として思い浮かぶのは、ブラジルやコロンビア、エチオピアなど海外の国ばかりです。

実際にコーヒーショップで豆のパッケージを見ても、目にするのは海外の地名がほとんど。なんとなく、コーヒーは暖かい地域で育てられ、日本へ運ばれてくるものだと思っていました。

ただ、あらためて考えてみると、普段飲んでいるコーヒーがどこで、どのくらいつくられているのかを詳しく知りません。

そこで、世界の主な産地や生産量を調べながら、コーヒーがどのような地域でつくられているのかを見ていきたいと思います。

世界のコーヒー産地をたどる

まず気になったのが、そもそもコーヒーはどのような場所で育つのかということ。

世界の主な産地は、赤道を中心に北緯25度から南緯25度ほどの範囲に集まっています。

いわゆる「コーヒーベルト」と呼ばれる地域です。

コーヒーの栽培には温暖な気候が適しており、気温や降水量、標高、土壌など、いくつもの条件が関係します。

このコーヒーベルトには、ブラジルやコロンビア、エチオピア、ベトナム、インドネシアなど、普段からよく目にする産地が並びます。

では、世界では実際にどのくらいのコーヒーがつくられているのでしょうか。

世界の主要なコーヒー生産国

米国農務省(USDA)の予測では、2026/27年度の世界のコーヒー生産量は約1億8,967万袋。1袋を60kgとして換算すると、約1,138万tに相当します。

地図を見ると、主要な生産国は南米や中米、アフリカ、東南アジアなど、赤道周辺の地域に広がっています。

世界のコーヒー生産量

2026/27年度のコーヒー生産量上位10か国

なかでも生産量が多いのがブラジル。その後にベトナム、コロンビア、エチオピア、インドネシアと続きます。

同じコーヒーベルトのなかでも、生産量には国によって大きな差があります。

順位 生産量 世界シェア
1 ブラジル 約431万t 約37.9%
2 ベトナム 約195万t 約17.1%
3 コロンビア 約80万t 約7.0%
4 エチオピア 約73万t 約6.4%
5 インドネシア 約68万t 約6.0%
6 ウガンダ 約43万t 約3.8%
7 インド 約37万t 約3.3%
8 ホンジュラス 約36万t 約3.2%
9 ペルー 約29万t 約2.5%
10 メキシコ 約25万t 約2.2%
その他 約121万t 約10.6%

※USDA「Coffee: World Markets and Trade」2026/27年度予測をもとに、60kg袋から重量へ換算。生産量および世界シェアは四捨五入しているため、合計値と一致しない場合があります。

世界のコーヒー生産量に占める主要5か国の割合

※円グラフの「その他」は、6位以下の国・地域を合算。

ブラジルとベトナムだけで、世界のコーヒー生産量の約55%を占めます。

上位5か国まで広げると、その割合は約74.5%。世界でつくられるコーヒーの多くが、一部の国に集中していることがわかります。

沖縄や本州でもコーヒーは育てられている

小笠原以外にも、日本でコーヒーが栽培されている地域があります。

そのひとつが沖縄です。

沖縄県はおよそ北緯24〜28度に位置し、コーヒーベルトの北端付近にあります。亜熱帯の気候を生かし、沖縄本島や周辺の島々でコーヒーが栽培されています。

一方で、栽培環境には難しさもあります。

台風による風害や塩害に加え、強い日差しや多湿など、安定して育てるには厳しい条件も少なくありません。

そうした環境で育つ沖縄産コーヒーは、香りがおだやかで甘みや苦味が少なく、適度な酸味を持つすっきりとした風味と評価されています。

さらに、コーヒー栽培は沖縄や小笠原だけにとどまりません。

和歌山県日高川町でも、国産コーヒーの栽培に取り組む農家があります。

本州では、地域の気候に合わせた工夫が必要です。日高川町の農園では、ハウスを活用しながら温度や日差しを調整。夏場には、強い日差しが果実の肥大や品質に影響するため、遮光も取り入れています。

沖縄では台風や多湿、本州では気温や日差しへの対応など、地域によって栽培上の課題は異なります。

こうした環境に加え、国内でつくられる量も限られているため、国産コーヒーを普段目にする機会は多くありません。

これからは産地も気にして飲んでみたい

普段は味や香りを中心に選んでいるコーヒーですが、これからは産地にも少し目を向けてみたいと思います。

同じコーヒーでも、育った場所によって気候や栽培環境は異なります。そうした背景を知ったうえで飲むと、これまでとは違った楽しみ方ができそうです。

とくに気になるのが、国産コーヒー。

普段目にする機会が少ないからこそ、実際に飲んでみたときにどのような味や香りを感じるのか興味があります。

毎日飲んでいるものでも、少し視点を変えるだけで、まだ知らないことが見つかります。

次にコーヒー豆を選ぶときは、味や香りだけでなく、その一杯がどこで育ったのかまで見てみようと思います。

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Kazuya Nakagawa