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お気に入りの香り – Maison Matineの「ARASHI NO UMI」

これまで、さまざまなジャンルの記事を書いてきましたが、避けていたジャンルがあります。それは「香り」についてです。

香りと言ってもさまざまですが、特に香水の匂いについては言語化することの難しさを感じています。

その理由は、いくつかの香料が含まれていることです。その重なり合った香りを言語化するのは、個人的には難しさを感じますし、言語化できる人を尊敬します。

「甘い」「爽やか」「清潔感がある」といった言葉を並べることはできても、実際に鼻先で感じた印象をそのまま文章に落とし込もうとすると、とても難しいものです。

そんな私ですが、香水は何本か所有しており、その日の気分に合わせて振りかけています。

今回は、所有している香水の中でもお気に入りのMaison Matineの「ARASHI NO UMI」について私なりに言語化していこうと思います。

この香水はプレゼントでいただいたもので、最初に匂いを嗅いだときにとても爽やかな印象を受けたことを覚えています。

お気づきになったかと思いますが、私の匂いに関する言語化はこの程度です。この後もこんな感じの文章が続きますが、お付き合いいただけると嬉しいです。

フランス・パリ発のフレグランスブランド「Maison Matine」

まずは、ブランドであるMaison Matineについて少しだけお話しさせてください。

Maison Matineは、2019年にパリで生まれたニッチフレグランスブランドです。創設者は、パリのクリエイティブカンパニーで働いていたマリー・ケルーとアーチュー・ポンロア。

従来の工業製品的な香水づくりではなく、自由でクリエイティブ、親しみやすい新時代のフレグランスを目指してブランドを立ち上げたそうです。

ブランド名に使われている「MATINE」は、「反抗」と「朝」をかけ合わせた造語なのだとか。既存の香水とは少し違う、挑戦的な香りを日常に取り入れることで、これまでとは違う新しい朝を迎えてほしいという思いが込められているそうです。

また、香りだけでなく、ものづくりの姿勢にも特徴があります。

原料には、ヨーロッパ域内で倫理的に調達された天然原料を中心に使用し、主成分のアルコールにはオーガニック麦由来のものを採用しているそうです。

さらに、社会性やサステナビリティも大切にしているブランドです。製品がひとつ購入されるたびに、売上の一部を世界中の慈善団体へ寄付し、外装にはプラスチックフィルムを使わず、リサイクル段ボールやリサイクル素材のキャップを採用。ゼロ・プラスチックを目標に、ゴミの削減やリサイクルにも取り組んでいるブランドです。

商品名が持つ荒々しさとは真逆の爽やかな香り

今回取り上げるのはMaison Matineの「ARASHI NO UMI」。

商品名からは、荒れた波や強い風、濡れた岩肌、潮の匂いのような、どこか激しい匂いをイメージするかもしれませんが、実際にこの香りに触れてみると印象は少し違います。

公式では「fresh and sparkly fragrance(爽やかでキラキラとした香り。)」と表現され、香調はフルーティー、フローラル、ウッディ。

トップノートにはグリーンアップル、フリージア、ピーチ。ミドルにはジャスミン、ダマスクローズ、イランイラン。ベースにはバージニアシダー、フィルサントール、ムスクが置かれています。

「ARASHI NO UMI(嵐の海)」という商品名が持つ荒々しさに反して、香りそのものはとても軽やかで、親しみやすく少し幸福感があります。

嵐の真っ只中というより、嵐が過ぎさったあとの海といった印象でしょうか。

もう少し、私なりに具体的に言語化してみます。

最初に感じるのは青りんごの爽やかさ。甘く熟したりんごというより、少し青さの残る印象があります。そこに、やわらかい花の香りとウッディな雰囲気が少しづつ顔を出します。

海外に行ったことは一度もありませんが、南国の海辺へ続く草木が生い茂った小道のような景色が思い浮かびます。清潔感もあり、甘さも強すぎないので、性別を問わず使いやすい香りだと思います。

この程度が限界です。

やはり、公式で使用されている「fresh and sparkly fragrance(爽やかでキラキラとした香り。)」という表現はしっくりきますね。

結びに

ここまでMaison Matineの「ARASHI NO UMI」について、私なりに言葉にしてみました。

改めて、香りを言語化することの難しさを感じました。それでも、その香りをまとったときに気分が少し軽くなることや、出かける前の自分に少しだけ余裕が生まれることは、たしかにあります。

誰かに気づいてもらうためというより、自分の一日を心地よく始めるために使いたくなるような距離感が、この香水の好きなところです。

またお気に入りの香水に出会ったら、今回のように言葉にしてみようかと思います。

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Kazuya Nakagawa