いきなりですが、僕は極度の方向音痴です。
それも本当にひどいレベルのやつです。
社員たちにも「あいつの方向感覚だけは信用するな」と言われていますね。
地図アプリを見ながら歩いているのになぜか目的地と逆方向へ進んでいることは日常茶飯事です。建物に入ったときと違う出口から出てしまった折には、もう方向感覚の全てがリセットされます。
どっちに進んだらいいのか常によくわかりません。
住み慣れた町であってもです。
右も左もだいたい全部わからなくなります。
ちなみに、電車も苦手です。
ホームを間違えることは当然ですが、乗車する電車も間違えます。
今日も乗るべき電車とは反対方向の電車に乗ってしまいました。
最寄りの駅からの乗車であってもです。
ここまでくると、もはや方向音痴というより体質に近いものすら感じます。
僕の脳には「方向感覚」というアプリケーションは存在せず(していても非常に古く)、かなり苦労しています。
そんな僕が、どうにかお客様の会社や打ち合わせ場所に辿り着けているのは、あるアプリのおかげでございまして。
その名も、「Waaaaay!(うぇーい!)」。
名前だけを見ると極度の陰キャである僕が人生で一度も口にしないであろう響きです。
しかしこのアプリには本当に助けられています。数あるスマホアプリの中でも、僕の人生における貢献度でいえば、かなり上位に入る存在です。
社会生活を無事に営めないレベルの方向感覚を保有する僕にとって大変心強い味方でございます。
今回は、そんな僕の人生を陰ながら支えてくれている名作アプリ「Waaaaay!」について書いてみます。
アプリの矢印が指す方に歩けばいいだけ
さて、僕レベルの方向音痴になると、地図を読み解くという行為そのものがかなり難しくなります。
Googleマップなどもってのほかです。
便利なのは重々承知しています。多くの人にとっては「現在地と目的地を入力してルートに沿って歩くだけ」の素晴らしいアプリなのでしょう。
ただ、僕にとっては少し難易度が高すぎます。
というのも、そもそも地図がわからんのです。地図上で自分がどの方向を向いているのかがそもそもわからんのです。
加え、どこの道を曲がるとか、どの交差点を渡るとか、何本目の角を右に進むとか、そういう指示を瞬時に理解することができません。
地図上では確かに曲がる場所が示されているのですが、自分が今どちらを向いているのかがわからないので、そもそもその情報を現実世界に接続できないんですね。
地図アプリを開いた瞬間に、頭の中の処理能力が一瞬で限界を迎える感覚がわかる方はぜひ飲みにいきましょう。
今回ご紹介しましたるはそんな高次元の方向音痴の人でも目的地に辿り着けるアプリ、「Waaaaay!」です。
このアプリのすごいところは、目的地を入力すると、ただその方向を矢印で示してくれるところにございます。
試しに弊社の住所を入れているとこんな感じ。

方向と距離を示してくれます。
わかりやすいですねえ!
細かい道順などどうでもいいのです。
何番出口を出て、何本目の道を曲がって、どの建物の横を通って、というような複雑な指示をしてきません。
ただ、矢印が「こっちだよ」と教えてくれるだけです。
これが、これが本当にありがたい。
方向音痴に必要なのは精密な地図ではないのです。少なくとも僕に必要なのは、「とりあえず今、どちらに向かえばいいのか」という、圧倒的にシンプルな情報です。
Waaaaay!は、その一点に潔く振り切っています。
矢印が指す方に歩いていれば、少しずつ目的地に近づいていくんですね。これだけで、移動の不安がかなり軽くなります。
地図が読める方からすると理解できないかもしれません。しかし方向音痴にとっては、「こっちに進めば近づいている」という安心感だけで、街の難易度がかなり下がるのです。
サンマにもなる
わざわざ章にするほどのことではない気もしますがどうしても書いておきたいのです。
Waaaaay!は目的地の方向を示してくれるコンパスの表示をサンマにすることができます。
矢印ではなく、サンマです。

サンマになってくれます。
意味はよくわからないのですが、かわいいですね。
この章は以上です。
他にも色々な機能があるらしい
僕は基本機能以外使ったことがありませんが、Waaaaay!には他にも色々な機能があるようです。
周辺に何があるかを検索できたり、友達と位置情報を共有して待ち合わせができたりするモードもあるとのことです。
方向音痴同士で待ち合わせをする場合、お互いがどこにいるのかわからないまま永遠にすれ違い続ける可能性があると考えると、位置情報を共有できる機能は実用的なような気もします。
僕の場合は待ち合わせの約束をするような友達がほとんどいないため使っていません
現時点では基本機能だけで十分満足しています。
周りの景観を楽しめるようになった
ずっと地図を見ながら「次はどっちに進めばいいんだ…」「この道は正しいのだろうか…」「今、自分はどこにいるんだ…」「助けてくれ…」などと考え続けていました。少し歩いては立ち止まり、地図を開いて、目印になりそうな建物を探すという作業の繰り返しです。
もう街全体が敵のように見えてきたりします。
本来であれば、知らない街を歩くことには楽しさがあるはずです。
見慣れないお店があったり、雰囲気の良い路地があったり、思いがけずきれいな建物に出会えたりしますよね。目的地に向かうまでの時間にも、ちゃんと面白さはあるはずなんです。
しかし、迷わないことに必死になっていると、そういうものがほとんど目に入りません。方向音痴にとって「待ち合わせ時間に待ち合わせ場所に到着しなくてはならない」というプレッシャーは相当なものです。街の楽しさを享受している余裕などありません。
が、Waaaaay!を使うようになってからは気持ちに余裕が生まれました。
アプリが「とりあえずこっちに進めば大丈夫だよ」と示してくれるので、地図にかじりつく時間が減りました。
「目的地に近づいているんだな」という感覚があるだけで、歩いているときの不安はかなり薄れます。
そのおかげで、周りの景色を見る余裕ができました。
道沿いのお店の看板を眺めたり、街路樹の感じを見たり、こんなところに喫茶店があるんだなーなどと思ったり。そんな小さな発見ができるようになったことは、従来散歩や旅行を好む僕にとってかなり大きな変化です。
もはや「Less is more」が体現されたと言っても過言ではないアプリ
近代建築の巨匠、ミース・ファン・デル・ローエ。彼が残した有名な言葉に、「Less is more」があります。
「少ない方が豊かである」という意味で語られることの多い、非常に示唆に富む言葉です。
余計なものを削ぎ落とすことで、本質が際立つような。装飾を足すのではなく、必要なものだけを残すことで、かえって豊かさが生まれるような。
Waaaaay!はまさにこれなのではないかと思わせてくれます。
繰り返しますが、このアプリは基本的にとてもシンプルです。
目的地を入れると、その方向を示してくれるのみ。
細かなルート説明や複雑な情報はなし。
ただ「こっちだよ」と教えてくれるだけ。
この機能の少なさがちょうどいいのです。
僕はこの生涯をかけて高機能な地図アプリを使いこなすことはもはや叶いませんが、それらはきっと素晴らしいものなのでしょう。しかし機能が多いことと、自分にとって使いやすいことは必ずしも同じではありません。
情報が多すぎると、僕のような人間はかえって混乱してしまいます。
その点、Waaaaay!は大変に潔いです。
地図を読み解かせるのではなく、ただ進むべき方向を示すという割り切りが、ものすごくありがたい。
そのシンプルさはもはや禅の域。
方向音痴の人は、ぜひ一度使ってみてほしいです。
道に迷う不安が、完全になくなるわけではないと思います。ですが「とりあえずこっちに進めばいいのね」と思えるだけで、街を歩く時間はかなり変わるはずです。