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業務への向き合い方を振り返る – 2025年2月

2月が終わりました。

ありがたいことに多くのご提案機会をいただき、慌ただしくも充実した一ヶ月となりました。振り返ってみると、手応えを感じる場面がある一方、さらに磨きをかけるべき点も見えてきました。

ここで一度、良かった点と今後の課題を整理してみたいと思います。

実感できた成長

まずは組織として成長を実感できたトピックから振り返ってみます。

1. 記事コンテンツを平日毎日更新(2ヶ月連続)

1月からの継続で、平日の記事更新を毎日行うことができました。

そのうち約20%の記事がDiscoverに掲載されるという状況も2ヶ月連続で続いており、結果としてアクセス数は前年度比で約813%に着地しました。成長率が非常に高く見えますが、前年度は施策を一切行っていなかったため、その分の伸び幅が大きくなっているだけです。

さらに2月からは、月次で「テーマ」を設定し、その文脈から社会を俯瞰する試みを開始しました(2月は「惜別」がテーマでした)。

日々の生活の中で社会や景色に「問い」を投げかけながら生きることは、編集やデザインを生業とする私たちにとって非常に大切なことです。

こうした知的探求の姿勢が組織文化に根付くことでは、文化の深層に根ざした本質的な価値を見出す力を養うと考えています。

2. 準備をする風土の定着

弊社では、社内打ち合わせであっても必ず何らかの資料を用意することを徹底しています。こうした「準備を徹底する」という思想が、ようやく組織文化として根付き始めたような気がしています。

形式的に洗練されているか、凝っているかなどの面よりも、本質的な思考の言語化を重視しているため、テキストベースであっても全く構いません。

過去を振り返れば、特定メンバーのみが準備を担い、その視座からの意見が偏重されるという構造的な問題も散見されました。

いかなる課題に対しても多角的かつ多面的に思考を重ねること、それによって人も組織も成長していくと考えています。

社内における思考的訓練と検討プロセスの質的水準が、クライアントへの提供価値水準へと直結するという認識をより意識したいものです。

お客様との打ち合わせに際しては、さらに入念な準備をしたいと思っています。

カジュアルな打ち合わせでは資料不要の状況も存在しますが、ご提案の場において何ら準備もなくただお客様の貴重なお時間を頂戴するのは、プロフェッショナリズムの放棄に他なりません。

せっかくお時間を割いていただける以上、「気持ち悪い」とも思われるほどの徹底的準備をもって臨むべき、という信条を私は持っています。

この姿勢は資料制作のみならず、納品物にも通底する普遍的原則として考えています。

いかに準備を行う風土が成長しつつあるとはいえ、思考の深度と広がりにおいてはさらなる向上の余地はあります(ないと困りますが)。

表層的な準備ではなく、本質を捉えた「いい準備」を常に追求し続けることは、提供価値の高次元化と組織的成長の加速要因になると考えています。

3. 勉強会の開始

自身の技術レベルに危機感を覚えたこともあり、デザイナーの小林にお願いして、特定の曜日の業務開始時間前に講習を実施してもらうという取り組みを始めました。

希望するメンバーが自由に参加できる形で、継続的な学びの場を設けています。

専門家の視点から指導を受けることで、これまで無意識に行っていた非効率な作業プロセスに気づかされる瞬間が数多くありました。こうした「気づき」は、個人のスキル向上だけでなく、組織全体の業務改善にも波及していくように思えます。

また、単に学ぶだけでなく、毎回議事録を作成することで、振り返り可能な知的環境が整備されつつある点も一つの成果かなと思っています。

「個人の記憶」という脆弱な媒体に依存しない形で、組織として知的資産の蓄積プロセスが確立されつつあることは素直に嬉しいです。

知識の体系化は、参加できなかったメンバーへの共有や、将来の人材育成における重要な知的基盤として機能してくれるはず。

ただの形式的な研修ではなく、現場の課題に即した実践的な学びの場を継続することは組織の知的基盤を強化し、長期的な競争力獲得につながると感じています。

次の一歩に向けて

組織をより良くするために、全員が意識して取り組んでいきたいと感じた点を振り返ります。

1. 時間感覚・コスト感覚の追求

現在の業務フローには、まだまだ多分に最適化余地があると考えています。そのためには、まず一人ひとりが自らのコスト構造を理解することが重要だと思っています。

自分の1ヶ月、1日、1時間、30分、1分にどのぐらいコストがかかっているのか。自分の時間がどれほどの経済的価値を持ち、それを黒字化するために必要な売上はどの程度か。

また、お客様からお預かりしている費用に対して、それを上回る価値をお返しするためにはどの程の創意工夫と時間投資が必要なのか。

このような時間とコストに対する感覚を、日々の業務の中で意識したいですね。

もちろん、雑談や息抜きも創造性を支える重要な要素です。

しかし、無自覚にだらだらと時間を消費する働き方は、最終的には生産性の低下と品質の劣化をもたらしてしまいます。とは言いつつ私も良くやってしまいますが。

「いかにして質を保持もしくは向上させつつ、時間的効率性を最大化するか」という問いを常に持ち続けたいと思います。

2. 学習時間の確保

私たちのような小さな会社こそ、より高みを目指して努力を続けていく必要があります。

大きな会社や著名な企業の方々が日々自己研鑽に励んでいる中、自分たちの学習時間が十分かどうか振り返ると、まだまだ不足しているように感じます。

専門知識や技術の習得機会がなされなければ、必然的に対話の深度や成果物の質的向上に支障をきたします。

先述の勉強会は組織的な取り組みとして重要ですが、それだけでは不十分でしょう。意味のある成長には、各人主体的に取り組む自己学習が不可欠なためです。

成長なくして価値創造なし。この原則は小規模組織において特に重要です。

小さな組織の最大の武器は、変化への対応力と学習速度にあります。お客様により満足していただけるサービスを届けるためにも、学習時間を意識的に確保していく文化を育てていきたいと思っています。

3. 準備の質向上

前述のとおり「準備をする風土の定着」が組織の成長において実感できたポイントである一方、その質的側面はまだまだ十分ではありません。

例えば、「○月○日にミーティングがあるから、とりあえず議題だけ書いておこう」というスタンスではなく、打ち合わせの本質的ゴールを見据え、課題・仮説・対応策・具体案という思考の階層性を徹底的に掘り下げる準備が求められます。

社内の打ち合わせはお客様に喜んでいただくための成果物を作る「手段」であり、「目的」ではありません。手段の目的化は避けたいところです。

また、必要に応じてアウトプットの具体的イメージまで視覚化するなど、より高次元での事前構想力を組織文化として醸成していきたいと思います。

社内における検討の場では仮説が外れてしまったとしても十分に修正可能です。しかし、お客様に提出する成果物において仮説の妥当性を欠いた場合はご迷惑をおかけしてしまう可能性があります。

このような事態を回避するためにも、社内で課題の本質把握から具体的解決策の導出までを一貫して思考する「癖と習慣」を確立したいと思っています。

そうして培われた思考プロセスは、どんな課題に直面しても柔軟に対応できるインデックスとしても機能するはずです。

記事コンテンツ制作においても、ウェブサイト制作においても、構成という「準備」が作品の骨格を形成します。打ち合わせもまた同様の原理に当てはまると思うのです。

まさに胸中成竹。

「良質かつ徹底的な準備」を企業文化の核とし、更なる質的向上を追求していきたいと考えています。

2025年3月の動き

さて、3月は色々と準備の時間になりそうです。

ご依頼いただいたお仕事に対して徹底的に向き合うためにも、これから始まるプロジェクトの準備のためにも、3月は準備の質をいかに高められるかが焦点になるような気がしています。

これまでの経験と学びを活かしながら、さらに一歩先を見据えた準備に取り組むことで、お客様にとっても、私たち自身にとっても価値のある時間にしていきたいと思います。

3月も頑張ります。

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Kentaro Matsuoka