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極度の方向音痴だから出会えた景色

いきなりですが、私は極度の方向音痴です。僕以上の方向音痴に会ったことがないほどです。

慣れたコンビニなら別ですが、慣れない場所でコンビニに入店し、退店すると入った向きを忘れてしまいます。

乗り慣れた駅も安心できません。いつもと違う階段を降りただけで、東西南北がぐるぐると回りはじめます。ホームの端でしばし立ち止まり、考え込んだ挙げ句、まったく逆方向の電車に乗ってしまうことも珍しくありません。

地図も無理です。地図アプリも矢印もよく分かりません。

なのに自信を持って見当違いな方に歩いて行くため、周りからは呆れられることが多々あります。

しかしそのおかげで、思いがけない路地や景色に出会うことがあ流のです(無理やり正当化しているようですが)。

今回は、そんな方向音痴の道草の果てに出会った二度と出会えないであろう風景たちを、順番も脈絡もなくぽんぽんと並べてみます。

どこかの空

どこかの庭

商店街

偶然いた鳥

静かな通り

折れたガードレール

街角

木のベンチ

お店

石がいっぱい

ゴミの投げ捨てはだめ

自転車

気がつけば、最近は目的地を決めずに歩くことが増えました。たとえ決めたとしても、わざと見当違いな方向に進んでみたりしています。

決めたとしても方向音痴すぎてスムーズに辿り着けませんし。

歩きながら不意に曲がった路地の先に、心を揺さぶる景色が待っていたりします。その時間に立ち会えた時の「静かな感動」がなんだか好きなのです。

そんな寄り道の時間にささやかな豊かさを感じています。

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Kentaro Matsuoka