今回はファッションのお話。
誰にでも「なんとなくこだわってしまうもの」ってあるものです。
最近の自分にとって、それは LEVI’S 501です。
特別な理由があるわけではありません。それでも、他のデニムよりもしっくりくる。履けば履くほどに、自分の形に馴染んでいく感覚があります。
気づけばいつも手に取っているLEVI’S 501について、お話ししたいと思います。
出会いは、あの頃のファッション誌から
ファッションに興味を持ちはじめたのは、中学2年生の頃でした。
友人に影響されて雑誌を読み漁り、当時流行していた裏原系のスタイルを真似していました。
LEVI’Sの存在はもちろん知っていましたが、その頃の自分にとってLEVI’S 501は「いつか履くアイテム」でした。ボタンフライの不便さもあって、どこか自分とは違う世界に感じていたのだと思います。
実際に501を購入したのは20歳を過ぎてから。
「1本くらい持っておこうかな」と、何気なく手に取ったのを覚えています。履いてみると、思っていたよりも“ふつう”で、それがとてもかっこよかったことを覚えています。
シンプルだからこその存在感
初めて履いたときに感じたのは、「シンプルにかっこいい」という印象でした。形の良さや縫製の細かさというより、全体の雰囲気に惹かれた感覚です。
普段はカジュアルスタイルが中心で、トップスはチェックシャツや無地のTシャツ、足元はVansやNIKE SBがほとんど。
LEVI’S 501は、そんな日常の中に自然と馴染みます。少しきれいめにしたいときにも合わせやすく、結局どんな日にも頼れる存在です。
これまで、ジーンズ以外にもカーゴパンツやチノパンをいくつも試してきました。
それでも、気づけばいつも501に戻っている自分がいます。特別派手でもないし、トレンド感が強いわけでもない。でも、一周まわってここに落ち着くような安心感があります。
LEVI’Sには、他のブランドにはない独特の雰囲気があると思います。
バックポケットのステッチや色味など、普遍的な中に“らしさ”を感じます。その変わらない魅力が、長い歴史の中で受け継がれてきた証であり、多くの方に愛されている証拠なのでしょう。
正直、まだ「自分だけの一本」と呼べるほど履き込めてはいません。それでも、他のパンツに比べると、501は自分の形に馴染んでいく感覚があります。
新品のときの硬さが少しずつ柔らかくなり、膝や太もものシワが自分の動きに沿って馴染んでいく。それがデニムの面白さであり、501の奥深さでもあるのだと思います。
今でも変わらない、普遍という魅力
現代のファッションは本当に多様です。
ワイドパンツやトラックパンツ、テック系の素材など、選択肢はたくさんあります。
それでも501を履く理由を考えると、やはり「普遍的であること」に尽きるのかもしれません。
流行に左右されず、奇抜でもない。だけど、どんなスタイルにも自然に馴染んで、存在感を放ちます。時代が変わっても、その“ふつうのかっこよさ”は変わらないのだと思います。
これからも、いろんなパンツを履くんだろうけど、気づけば、これからもきっと履き続けているんだろうなと思います。
シンプルだけど、存在感がある。自分にとってLEVI’S 501は、まさにそんな一本です。


