日常的に利用する物だからこそ、素材や収納力など様々な要素にこだわりたい財布。
これまで私は財布を選ぶ条件として、コンパクトかつ収納力がある、高級感、経年変化が楽しめる素材、目立ったロゴがないなどの様々なこだわりがあるが故に、理想とする財布になかなか出会えませんでした。
しかしながら今年の9月、想像する理想の財布に限りなく近い「Hender Scheme(エンダースキーマ)」の「wallet」を手にしました。
財布を選ぶ基準と「wallet」購入に至った経緯
ヌメ革をはじめとした経年変化が楽しめるレザーが好きな私は、これまで財布を選ぶ際にエンダースキーマを候補に挙げていました。
しかしながら、どうしても手にした際に見える範囲にロゴが入っているものが多く、どうしても購入を躊躇していました。
そもそも私が財布を選ぶ際には、
- シンプルな小銭入れ付きの二つ折り財布
- 素材そのものに高級感があること
- カードを5〜6枚程度入れられる収納力
- 経年変化が楽しめる素材を使用していること
- 外から見える範囲にブランドのロゴがないこと
- 片手に収まる程度のコンパクトなサイズ
を基準としています。
これまでエンダースキーマのwalletは、存在こそ知ってはいたものの、フラップがついていることから選択肢には入っておりませんでした。
ところがある日、酒を飲み終電で帰宅している際にオンラインショップでふと見てみると、思いのほか財布を選ぶ際の条件を満たしていることに気付き即座に購入しました。
コンパクトながらに実用性に富んだつくり
購入前に気になっていたのが、カード入れの作りです。
仕切りがない1つのポケットに収納し、頻繁に利用するカードは切れ込みに入れてすぐに取り出せる仕様です。
購入後に気になって商品写真を探してみるも、実際にカードを複数枚収納している商品写真が見つからず、カードが何枚程度入るのかなどの情報も見当たりませんでした。
レビューを見ているとカードがあまり入らない、取り出しづらいとの意見も多く、実際に手元に届くまで心配していました。
ところが手元に届き、実際に使用してみるとカードは7〜8枚程度は難なく収納でき、取り出しづらさも気になりません。
さらにもう1つになっていた特徴的な形状の小銭入れも、硬貨を取り出す際にたまに引っ掛かるものの、思っていたよりも使い勝手の良い印象。
そして驚きなのが、札の収納力です。
コンパクトな作りから一見するとあまり収納力がなさそうに見え、小銭入れとカード入れの中央に収納する仕様のため札の取り出しや収納には少しコツがいります。
そもそもキャッシュレス決済がメインの私は普段から財布に大金を入れることもなく、期待していませんでした。
ところがある時、現金である程度の額を支払うタイミングがあり、なんとなく封筒を使うのが面倒で財布に入れてみると、難なく収納することができました。
キャッシュメインで利用する方でも、収納力を気にすることなく利用できるのではないでしょうか。
使ってわかる良さ「レザーの経年変化」
カウレザーに蝋が丹念に塗り込まれたブライドルレザーを使用したwalletは、ハリのあるきめ細やかな質感と、購入時にはブルームと呼ばれる不規則な白っぽい模様が浮き出ているのが特徴です。
このブルームは、財布を使っていくうちに溶けて行き、徐々にレザーに馴染みます。ブラッシングなどにより、はじめにブルームを落としてから使う方もいますが、私はそのまま使っています。
普段、財布はバックなどに入れていますが、経年変化が好きな私は購入してから半年から1年程度の間は、経年変化を楽しむためにもパンツの後ろポケットに入れて持ち運んでいます。
画像は購入から3ヶ月程度使用したwalletです。
生地と擦れやすい箇所や、稼働部、ステッチの当たる箇所、ボタンの上のレザーはブルームが馴染んで光沢が出てきているのがわかります。
心なしか、購入した手の時よりも触り心地が良く、自分の手に馴染んでいる感じがします。
このようなムラのある経年変化も、ブルームをそのままに使用することで出るアジなのではないでしょうか。このまま使い続けることでブルームがレザーに徐々に馴染み、全体的に光沢が出てくるでしょう。
そして、エンダースキーマのレザーはコバも丁寧に処理されており、こだわりが随所から見て取れます。
使うことで美しさが出るwalletをこれからも可能な限り愛用し、自分だけの表情に育てていきたいと思います。