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黙考と音 – 2025年10月

10月も、気づけば最終日。

昼はまだ夏の名残を感じるほどの陽気な日もあれば、夜にはひんやりとした風が頬をかすめるようになりました。

この季節になると、いつも少し戸惑います。

暑さを懐かしむべきなのか、それともこれから深まっていく寒さを受け入れるべきなのか。

季節のあいだに立たされて、心の居場所を探してしまうような時期です。

10月、私はいつもどう過ごしたらいいのかがよくわからくなってしまいます。

夏の勢いも、秋の落ち着きも、どちらも手放しきれないまま、ゆらゆらと揺れているような、そんな時期に思えるのです。

しかしそんな不確かな時間も、けっこう好きだったりもします。

夜は特に。

今日はそんな“季節の狭間の夜”に聴きたくなる曲を集めました。

少しの不安と、少しの希望が同居するような美しい音楽たち。静けさの中で、自分の呼吸を取り戻すような時間の共として。

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Kentaro Matsuoka