9月。
なんだか気持ちが少し揺れ動く季節です。
強く眩しく、まっすぐだった夏の余韻を引きずりながら、静かで細く、どこか陰りのある冬へと移ろっていく途中にある季節。
明るさをまだまといながら、少しずつ影を帯びていく。薄暮の時間がよく似合う、そんな9月。
そのなんとも不確かな輪郭に、自分の気持ちも静かに染まっていくような感覚になります。
もう黄昏、それも長くは続くまい
リチャード・ブローティガン『芝生の復讐』の一節です。
黄昏という、ほんの短い、けれど確かな「間」。消えいる霧のようなその美しさと、どうしようもない切なさ。
私はそんな季節が昔からずっと好きだったりします。
秋の夜長には、そんな「わずかな光と影」に寄り添うような、優しく、少しだけ物悲しい曲を聴きたくなります。
そんな気分で、9月のプレイリストを作りました。