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業務への向き合い方を振り返る – 2025年7月

最終クオーター折り返しであった7月。

新しい取り組みに向け様々な成長があった月になりました。

実感できた成長

まずは組織として成長を実感できたトピックから振り返ってみます。

学習の習慣化

最近、学習をいかに習慣化できるかということを強く意識するようになりました。

この7月は、メンバーと共に学習の継続に取り組み、具体的な習慣化の仕組みを試しました。

いくつか行っていることはあるのですが、その一つは「必ず毎日読書を行い、その進捗を記録する」というもの。シンプルですが、強制力のある目標を立てて実行したことは大きかったと思っています。

私自身も日々インプットに向き合うことで、これまで気づかなかった観点や考え方に出会うことができました。

学習は一度の集中よりも、日々の積み重ねが何よりも力になることを実感しています。

課題ではなくイシューを見る、イシューを押さえ続ける

個人的な話ですが、この7月からMBAに通い始めました。

学習を始めて最初に突きつけられたのは「イシューを正しく押さえられるかどうか」ということです。

振り返ると、これまで私たちは枝葉の議論に時間を費やしがちで「このプロジェクトにおける本質的なイシューは何か」を明確に意識できていませんでした。

「解決すべき課題は何か」ではなく、「今、目の前で何をするのか」ばかりに目が向いてしまっていたのです。

まだ習慣として徹底できているわけではありませんが、これからは常にイシューを意識し、議論や判断の軸として握り続けられるようになりたいと思います。

演繹か、帰納か、思考の方向性の違い

「方向性が異う」というと決してネガティブに聞こえがちですが、そのような意味ではありません。

むしろ、仮説を立てる際に、演繹的に考えるか、帰納的に考えるかでアプローチが大きく変わること自体、とても面白い気づきでした。

社内でその議論をしたところ、私だけが帰納法で仮説を構築し、メンバーは演繹法で仮説を導き出していました。

確かに、私は幅広く情報を集められるものの、そこから深い仮説へと落とし込むことが課題でもありました。

一方でメンバーは、論理的に深く掘り下げる力はあるものの、領域を越えた情報を接続して新しい仮説をつくることが得意なわけではなかったように思えます。

もちろんどちらが優れている、劣っているという話ではありません。

演繹と帰納、この両輪を意識し、幅広さと深さを兼ね備えた仮説立案ができる組織を目指していきたいと思います。

次の一歩に向けて

組織をより良くするために、全員が意識して取り組んでいきたいと感じた点を振り返ります。

プロジェクトを導く力を磨く

プロジェクトを進めるうえで、私たちに求められるのは「回す力」だけではなく、「導く力」なのではないかと感じることがあります。

お客様がどう進めたらよいか迷っているときに、私たちまで迷ってしまえば、不安を与えてしまうだけです。

場合によっては、私たちが強い気持ちで前に引っ張らなければ、プロジェクトは進みません。

とはいえ、実際の打ち合わせでは強気に進めることは簡単ではありません。

しかし、だからこそ「この議論は本当にイシューの解決につながっているのか?」という視点を持つことが重要だと思うのです。

私たちがその目線で議論を整理し、方向を示さなければ、逆にお客様に迷惑をかけてしまいます。

お客様のためにも勇気を持って「今、本当に議論すべきことは何か」「そのために、いつまでに何をすべきか」を問いかける必要があります。

「本当は言ったほうがいいのに空気的に言えない」という態度はお客様のためになりません。

正しく問いを投げかけられる力は、プロジェクトを前に進めるための原動力になるのだと思います。

バックオフィスをもっと大切に

完全に個人的な反省ですが、ここ最近、バックオフィスの運営が少し荒くなってしまっていたと感じています。

以前、あるVCの方に「バックオフィスが整っている会社は伸びていく。おろそかにしている会社は、その逆」と言われたことがあります。

あの言葉は今も心に残っています。

正直にいえば、日々の業務に追われるなかで、バックオフィスの作業を後回しにしてしまうことが増えていました。

しかしバックオフィスは会社の経営基盤そのものであり、見えない部分が乱れると必ずどこかで歪みとなって現れます。

これからは、もっと意識を強く持って、会社の土台を支えるこの仕事に向き合いたいと思います。

2025年7月の動き

8月は決算前最後の月ということもあり、今更慌てても仕方がありません。が、来期を見据えながら、一歩ずつ着実に、でも最速で進んでいきたいと思います。

お声がけいただいている案件についても、しっかりと準備を整え、最速かつ確実に進められるように努めます。

気を引き締め、改めて取り組みに全力を注いでいきます。

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Kentaro Matsuoka