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業務への向き合い方を振り返る – 2025年6月

第4クオーターの始まりとなる6月。

この月は、会社にとって非常に大きな「気づき」を得た月となりました。

これまでは、成長実感や直面している課題を複数列挙して整理することが多かったのですが、今回はあえて、象徴的な出来事に焦点を当てて言葉にしてみました。

数字や成果では測りきれないものの大切な何かを見つけたような、そんな月だったと思います。

実感できた成長

まずは組織として成長を実感できたトピックから振り返ってみます。

Littlepress運用体制の変更、毎日更新の継続

自社ブログ「Littlepress」では、これまで4人体制で運営してきましたが、体制変更により3人体制へと移行しました。

そのため、どうしても記事本数の減少は避けられず「毎日更新を続けるべきかどうか」について、改めてメンバーと話し合う機会を持ちました。

私自身は、無理に毎日更新を続ける必要はないのではと考えていたのですが、メンバーからは「ここまで積み重ねてきたものを簡単には手放したくない」「できる限り毎日更新を続けたい」という声が上がりました。

その姿勢に背中を押されるかたちで改めて執筆体制を整理し、記事更新の継続にこぎつけました。

「どうしたらできるか」を自然に考えるチームになっていたことに頼もしさを感じると同時に、「無理に毎日更新しなくてもいいのではないか」という姿勢だった自分が少し情けなく思えたほどです(笑)。

これからも無理のなく、でも誠実に、言葉を積み上げていきます。

次の一歩に向けて

組織をより良くするために、全員が意識して取り組んでいきたいと感じた点を振り返ります。

「会社としてどこを目指すのかという問い」との対峙

6月はさまざまな出来事がありましたが、中でも最も大きな気づきは「会社としてどの方向に進むべきか」という問いと正面から向き合うことになったことです。

ありがたいことに、これまでどうにか事業を続けることはできていました。

しかし「このままでは持続が難しいのではないか?」と感じる場面が増えてたのです。

売上など定量的な側面だけでなく、現場の疲弊、モチベーションの低下、学習意欲の減少、品質向上に向けた動きの鈍化などが発生してしまうのではないか…?

そのような確信に近い不安がよぎりました。

考えてみると、最大の原因はあらゆる面で会社としての「牽引力ある目標が不在だったこと」なのではないかと思ったのです。

大きな目標がなければ、中期目標も立てられず、結果として短期目標にまで落とし込めない。その日のタスクが単なる「作業」に見えてしまい、行き当たりばったりの働き方になってしまう。

「◯◯を目指す会社だから(もしくはプロジェクトだから)今◯◯をやっているんだ」という認識がチーム内に生まれにくくなっていたのだと思ったのです。

ゴールはおろか、その途中にある目印すらない状態で生産性を高めるのは無理があります。これは根性論でどうにかなるものではありません。

そんな状況を俯瞰してみたとき、次のような悪循環のシナリオが浮かびました。

会社としての方向性が不透明であるが故に、

→明確な判断軸がなく、各メンバーの裁量に任せた運用になり

→日々の業務が「作業化」し、暗中模索状態になり

→道筋がないことで精神的にも疲弊し、やがて品質にも影響が出てしまい

→品質が落ちれば、顧客満足度も下がってしまい

→顧客満足度が下がれば、新たな受注や紹介は望めず

→売上が落ちれば、「生きるため」だけの営業をせざるを得なくなり

→もしお仕事を頂戴しても品質が保てなければ継続は難しくなり

→ 結果として、事業の存続そのものが揺らいでしまう

このような未来が頭をよぎったとき、心底ゾッとしました。

その時に「今、何をすべきか」をようやく考えることができた気がします(気づくのが遅く本当に情けない限りです)。

まず「会社としてどこを目指すのか」を改めて言葉にし、目標に優先順位をつけ、逆算して何をどの順番で実行していくかを整理しなければなりません。

「当たり前のことを、当たり前に」。これを私自身が経営レベルで実践できていなかったことを、深く反省しました。

あらためて自社の状況を見直すと、多くの企業が当たり前のようにやっていることが私たちの組織では十分に機能していなかったことに気づかされます。

だからこそ、あらためて立て直す。目標を掲げ、計画を立て、実行する。

本当に当たり前のことなのです。

その積み重ねを通じて、私たちが目指す会社の姿へと一歩ずつ近づいていきたい。

それが、この6月で得た最も大きな学びでした。

2025年7月の動き

前述の通り「会社としてどこを目指すのか」を見つめ直すことが、いまの私たちにとって最も重要なテーマになりそうです。

とはいえ、お客様からお預かりしたプロジェクトにはこれまで通り誠実に向き合い、責任を持って一つひとつ丁寧に進めていきます。

その上で会社としての方向性をじっくりと再構築していくつもりです。

煌びやかなビジョンだけを掲げるのではなく、今いる場所から一段ずつ階段を登るように、堅実に、着実に、けれどスピード感も忘れずに。

そうした姿勢で、これからの歩みを進めていきたいと思っています。

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Kentaro Matsuoka