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Published: 2024-11-15 - Modified: 2024-11-30 - URL: https://udct.co.jp/service/contents-production/contents-production-guide/ --- ### ウェブサイト制作をご依頼の前に - Published: 2024-11-15 - Modified: 2024-11-30 - URL: https://udct.co.jp/service/website-production/website-production-guide/ --- ### 個人情報保護方針 - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-11-15 - URL: https://udct.co.jp/privacy-policy/ --- ### お問い合わせ - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-11-30 - URL: https://udct.co.jp/contact/ --- ### ウェブサイト制作 - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/service/website-production/ --- ### 記事制作 - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/service/contents-production/ --- ### サービスについて - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/service/ --- ### 私たちについて - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-11-30 - URL: https://udct.co.jp/about/ --- ### トップページ - Published: 2023-11-01 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/ --- --- ## リトルプレス ### なんとなく「捨てられない物」たち - Published: 2025-06-04 - Modified: 2025-06-04 - URL: https://udct.co.jp/little-press/cant-discard-items/ - カテゴリー: Interests 私は割と何でも勢いよく捨ててしまうタイプなのですが、捨てられないものも中にはあります。 何となく自分の気持ちの一部が移っているものとかには愛着が湧いてしまって。 そんなものたちが今日、部屋の片隅から顔を出していました。 捨てるつもりで手に取ったはずなのに、気がつくと元の場所にそっと戻している。きっと皆さんにもそんな経験があると信じて綴ります。 スニーカーの空箱 クローゼットの奥から引っ張り出したので埃がたかっています ニューバランス998を買った時のものです。箱を見ると、今でも気持ちが少しだけ高... --- ### 「読書録」戦争広告代理店 - Published: 2025-06-03 - Modified: 2025-06-03 - URL: https://udct.co.jp/little-press/war-advertising-agency/ - カテゴリー: Interests 1992年に始まったボスニア戦争。 旧ユーゴスラビアの崩壊によって生まれた紛争で、ボスニア・ヘルツェゴビナがユーゴスラビアからの独立を宣言したことをきっかけに、ボスニア系ムスリム、セルビア系、クロアチア系の三民族間で武力衝突が始まりました。 特にセルビア系勢力による「民族浄化」と呼ばれる組織的虐殺が深刻で、サラエボ包囲戦では市民への無差別攻撃が続きました。 国際社会は当初限定的な対応に留まりましたが、1995年のスレブレニツァ虐殺事件を機にNATO軍が本格介入し、同年のデイトン合意により戦争は終... --- ### 業務への向き合い方を振り返る - 2025年5月 - Published: 2025-06-02 - Modified: 2025-06-02 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202505/ - カテゴリー: Insights 第3クオーター最終月となる5月は、目に見える成果こそ限定的ではありましたが振り返ればさまざまな動きが交差する1ヶ月でした。 既存のお客様から新たなご相談をいただく場面もあった一方で、業務の品質や姿勢において見過ごせない課題も明らかになり、光と影が交錯する月だったと感じています。 実感できた成長 まずは組織として成長を実感できたトピックから振り返ってみます。 1. アクセス数前年度比1000%超の継続 昨年度はほとんど何の施策も講じてこなかったという前提があるため、そもそもの数字が低かったことは否... --- ### LeicaQ2と歩く - 桜木町、みなとみらい散歩 - Published: 2025-05-30 - Modified: 2025-05-31 - URL: https://udct.co.jp/little-press/yokohama-walk/ - カテゴリー: Interests 弊社オフィスのある桜木町の周辺を、ふと散歩してみました。 見慣れたはずの景色が、歩く速さを変えるだけで少し違って見えるのがなんだか不思議です。 今回は、そんな桜木町の街をのんびり歩いた僕の足取りを、モノクロ写真とともにお伝えします。 高速道路 どこかへ向かう車たち 高速道路の入り口付近から少し歩き出し、パシフィコ横浜のあたりまで、ふらふらと足をのばしてみました。 車の音が背中の方で小さくなりはじめると、不思議と耳が静かさに慣れていきます。 風の音、誰かの足音、信号が変わるときの音。そんなささやか... --- ### VANS「SLIP-ON」について - Published: 2025-05-29 - Modified: 2025-05-29 - URL: https://udct.co.jp/little-press/vans-slip-on/ - カテゴリー: Interests 1977年に「VANS Style #98」として誕生し、2年後の1979年に現在の形を確立した「SLIP-ON(スリッポン)」。 そんなSLIP-ONは、文化と結びついた深い歴史を持ちます。 これまでサーフ・スケートボードカルチャーやBMXはもちろん、映画、音楽、アートなど、様々な文化と密接に関わることで独自のカルチャーを発展させてきました。 日本国内でも広く一般に知られており、街中に出ると履いている人を見ない日はありません。 ところが、自分の中で定番化すると、たとえその良さを知っていたとして... --- ### 「フォントホリック」優しい明朝体、TBUD明朝 - Published: 2025-05-28 - Modified: 2025-05-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/fontholic-tbud-mincho/ - カテゴリー: Design 第二回、フォントホリック企画は「TBUD明朝」。 明朝体は確かに美しく、長文における可読性の高さで長年評価されてきましたが、デジタル環境における課題もありました。 たとえば細い横線やセリフの存在により、すべての読み手にとって最適とは言えない場合もあったのです。この「可読性」の課題に科学的なアプローチで挑んだのが、TBUD明朝です。 単なるデザイナーの感覚だけでなく、確固とした学術的な裏付けをもって設計された、先進的なフォントの一つと言えます。 TBUD明朝 TBUD明朝は、タイプバンクが開発した... --- ### 夕暮れ散歩、足の向くまま気の向くまま - Published: 2025-05-27 - Modified: 2025-05-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/sunset-walk/ - カテゴリー: Interests 最近どうも気が散り、仕事とうまく向き合えない日々が続きます。 個人的に、そんな時はサウナに限るのですが、そういう時に限って定休日だったりするわけです。仕事と向き合おうとすればするほど集中できないので、散歩に出かけてみました。 行き先は特にありません。 行くあてもなく、カメラを片手にぶらぶらと歩きます。 平日の18時を過ぎたころ。天気はくもってはいますが、雨の気配はありません。 車通りが多い道を気の向くままに歩いていきます。 東神奈川駅付近の国道 歩道橋を上り、見晴らしのいい場所へ。 少し高い場所... --- ### 編集のかたち 第2回|言葉と編集 - 言葉でできた世界を歩く - Published: 2025-05-26 - Modified: 2025-05-27 - URL: https://udct.co.jp/little-press/forms-of-editing2/ - カテゴリー: Editorial 私の言語の限界は私の世界の限界を意味する。 オーストリアの哲学者ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインの言葉です。 私たちは、言葉を通して物事を理解し、考え、他者と関わり合っています。もし言葉がなければ、思考そのものが成り立たず、世界の輪郭もおぼろげなままになってしまうでしょう。 もうひとつ、哲学者の印象的な言葉を。 言葉は存在の家である。 ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーによるこの言葉は、人間が言葉という「家」に住むことで初めて、世界を理解し、自らの存在を位置づけることができるという考えを意味... --- ### LeicaQ2と歩く - 水を撮る - Published: 2025-05-23 - Modified: 2025-06-03 - URL: https://udct.co.jp/little-press/mizu/ - カテゴリー: Insights 昔から水を撮るのが好きです。 水はつねに動いていて、決して同じかたちにはとどまりません。波紋、反射、ゆらぎ、沈黙。それらは一枚の写真の中に封じ込めるにはあまりに流動的で、つかみどころがありません。それでも私は、水という「かたちのない存在」が見せる一瞬の表情を、なんとか捉えてみたいと思うのです。 写真を撮るという行為は、流れゆく時間のなかで、ある一秒を選び取ることでもあります。その選び取った瞬間に、何が写り、何がこぼれ落ちてしまったのか。 何枚か撮影した水の写真を見ながら、水というものについて考え... --- ### 映画「The Founder」マクドナルドに見るアメリカ資本主義の負の側面 - Published: 2025-05-22 - Modified: 2025-05-22 - URL: https://udct.co.jp/little-press/the-founder/ - カテゴリー: Interests 私はマクドナルドが好きでよく食べます。 一時期は毎日食べ続ける生活を半年以上続けていたこともあります。 先日、マクドナルドの歴史を描いた2017年公開の映画「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(原題:The Founder)」を見ました。 創業者を意味する原題の「Founder」の通り、マクドナルドが現在の形態になるまでの歴史を、創業者「レイモンド・アルバート・クロック(Raymond Albert Kroc)」の半生とともに描いた映画です。 あらすじ 1954年、シェイクミキサーのセールス... --- ### 「フォントホリック」愛しの秀英角ゴシック銀 - Published: 2025-05-21 - Modified: 2025-05-21 - URL: https://udct.co.jp/little-press/fontholic-shuei-kaku-gothic-gin/ - カテゴリー: Design 第一回、フォントホリック企画は「秀英角ゴシック銀」。 本当はクライアントワークで使いたかったけれども、Type SquareやAdobe Fonts等の有償ウェブフォントの利用許可が降りず、Google Fontsに戻ってきてしまった時のやり場のない気持ち。 その気持ちこそ、当記事を執筆する原動力です。(もちろん、Google Fontsで提供されているフォント全般も大好きです。) 「フォント中毒者」と自称するにはまだまだタイポグラフィー全般への知見に乏しい私ですが、今後は文字周りの知見を蓄えつ... --- ### 日本犯罪史上最大の未解決事件「三億円事件」 - Published: 2025-05-20 - Modified: 2025-05-27 - URL: https://udct.co.jp/little-press/300-million-yen-incident/ - カテゴリー: Interests 1968年12月10日、わずか3分間で三億円という大金が消えた事件。 東京都府中市で金融機関の現金輸送車に積まれた約三億円の現金が白バイ警察官に扮した人物に奪われた窃盗事件。この事件の正式名称は「現金輸送車強奪事件」ですが、一般には「三億円事件」と呼ばれています。 結局、犯人検挙には至らず、1975年12月10日に公訴時効が成立。日本の未解決事件として歴史に刻まれることとなりました。 日本の犯罪史において最も有名な事件のひとつであり、巧妙な「劇場型犯罪」でありながら完全犯罪を成し遂げたことから、... --- ### 「読書録」水中の哲学者たち - 分かりあえなさの、その先で - Published: 2025-05-19 - Modified: 2025-05-19 - URL: https://udct.co.jp/little-press/underwater-philosophers/ - カテゴリー: Interests 「問いは、偉大である。もろく小さなわたしでは到底かなわないほどに、堅固で美しい。人々の口からまろび出る問いは、いろいろなかたちをしている。」 本書の冒頭に記された一節です。 私たちは、「本当は分かりあえない」ということをどこかで知っていながらも、それでもなお「分かりあおうとする」ことを手放すことができません。 分かりあえなさに打ちひしがれるのではなく、分かりあおうとする姿勢そのものが、人間の柔らかさや危うさ、そして時に深い共感の可能性を育むのではないか。本書を読みながら、そんなことを考えさせられ... --- ### 書き続けて見えた景色。Little Press100記事を越えて - Published: 2025-05-16 - Modified: 2025-05-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/hundred-steps/ - カテゴリー: Editorial 今年の初め、私たちは社内ブログ「Little Press」をしっかり更新していこうというプロジェクトを立ち上げました。メンバー全員で定期的に記事を投稿していく、ささやかな取り組みの始まりでした。 情報発信の支援を生業としている私たち自身が、日々の思考や視点を外に向けて発信していないのは、どこか不自然ではないか。そんな思いが出発点にありました。 編集やデザインの現場で得た気づき、日常のなかでふと立ち止まった瞬間の思考。 それらを丁寧に言葉にして共有することで、互いの視座が少しずつ豊かになるのではな... --- ### 「深夜散歩4 大和方面」国道246号線からつきみ野へ - Published: 2025-05-15 - Modified: 2025-05-15 - URL: https://udct.co.jp/little-press/late-night-walk-yamato-edition/ - カテゴリー: Interests 週末に散歩に行ってきました。 この日の散歩は、2週間前からどこにいこうか迷っていたのですが、直前になって国道246号線沿いを大和方面に向かって歩こうと決めました。 いつもより少し早く、22時くらいには家を出ようと思っていたのですが、方面を決めるのに思いの外時間を取られてしまい、出発したのは23時をまわった頃。 まだ外には人がいるかもしれないので、何を聴こうか考えつつ、あまり人気のない道を選んで歩きました。 人目を避けつつ、国道246号線沿いに大和を目指す 今回は、国道16号線に沿った裏道からスタ... --- ### 音楽から文学へ遡る、ベルトランの「夜のガスパール」 - Published: 2025-05-14 - Modified: 2025-05-14 - URL: https://udct.co.jp/little-press/music-to-literature-gaspard-de-la-nuit/ - カテゴリー: Interests 音楽から文学へ。いつもとは逆の旅路です。 ラヴェルのピアノ組曲「夜のガスパール」を聴いたことがきっかけで、原作となった散文詩集を手に取りました。そこで出会ったのが、19世紀フランスの詩人アロイジウス・ベルトラン(ルイ・ジャック・ナポレオン・ベルトラン)。 通常であれば文学作品が先に存在し、それにインスピレーションを受けて音楽作品が生まれますが、私の場合は経験の順序が逆でした。音楽が先で、後から原作を知ることになったのです。 ラヴェルの音楽では「オンディーヌ」「絞首台」「スカルボ」の三篇が取り上げ... --- ### 百人一首の軌跡、三十一文字に込められた想い - Published: 2025-05-13 - Modified: 2025-05-13 - URL: https://udct.co.jp/little-press/one-hundred-poets/ - カテゴリー: Interests 1300年以上の時を超えていまだに色褪せることなく輝きを放つ百人一首。 平安時代から鎌倉時代初期にかけての秀歌を集めた和歌集で、選定者は藤原定家。彼は平安時代を代表する歌人のひとりで、「新古今和歌集」や「新勅撰和歌集」などの作者としても知られています。 1235年に「百人秀歌」を選定し、後の改訂を経て現在の「百人一首」が誕生しました。誕生から長い年月が経過した現代においても、新年の遊びや競技かるたとして広く親しまれ、多くの人々に愛され続けています。 では、これほど長い年月を経ても、百人一首という... --- ### 「型化」がもたらすのは効率化か、それとも思考停止か - Published: 2025-05-12 - Modified: 2025-05-12 - URL: https://udct.co.jp/little-press/efficiency-or-thought/ - カテゴリー: Insights 業務の標準化・定型化、いわゆる「型化」について考えることが増えました。 一般的に「型化」と聞くと「明確な手順の確立によって業務効率が向上し、安定した品質を維持できるようにするためのもの」といったイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。 体系化された作業プロセスは、組織全体の生産性向上に寄与し、とりわけ反復的な業務においては非常に有用であることは言うまでもありません。 しかし型化は時に思考の硬直化を招く危険性を孕んでいることもあると思うのです。マニュアルへの依存が強まるあまり、状況に応じた柔軟... --- ### 黙考と音 – 5月「揺蕩」 - Published: 2025-05-09 - Modified: 2025-06-02 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202505-playlist/ - カテゴリー: Insights 今月、弊社のテーマとして選んだのは「揺蕩」。 ゆらゆらと揺れ動く、そんな意味の言葉です。 この言葉からはあてもなく揺れ動く弱々しさを感じながらも、どこかへ向かおうとしている微かな意志が宿っているように感じられます。 一見すると漂流するだけの無目的な動きのようでいて、その"ゆらめき"の奥には、かすかな目的や意図が秘められているように思うのです。 2025年5月のテーマ「揺蕩」について 日本文化に目を向けると、「流動するもの」に対する独特の感性が息づいていることに気づきます。 「間」や「余白」といっ... --- ### 映画「The Discovery」”死後の世界が証明されたら”を描いた映画を見て - Published: 2025-05-08 - Modified: 2025-05-08 - URL: https://udct.co.jp/little-press/the-discovery/ - カテゴリー: Interests 先日、Netflixで2017年から公開されている映画「The Discovery(ザ・ディスカバリー)」を見ました。 あらすじ 科学者のトーマス・ハーバー博士は、死後の世界の存在を証明したと世間に公表。 人々は死後の世界に希望を求めるようになり、この世紀の発見によって100万人以上の自殺者が出る。 それでもなお研究を続ける博士に責任を感じる息子のウィルは、疎遠だった父に会うため故郷の島を訪れる。 ウィルは島へ向かうフェリーでアイラという女性と出会い、自殺を図る彼女を止めて博士のもとへ連れて行く... --- ### 「読書録」白 - Published: 2025-05-07 - Modified: 2025-05-07 - URL: https://udct.co.jp/little-press/reflections-on-white/ - カテゴリー: Design 「白は感受性である」 原研哉さんの著書「白」はこの一文から始まります。白があるのではなく、白いと感じる「感受性」があるのだと。 私たちが日常的に目にする白という色は、実は深い文化的背景を持つ「受容の器」です。 色としての白、日本文化における空白の意味、そして現代における「エンプティネス(空っぽ)」の価値。本著は、私の日常に溢れる「白」の意味を捉え直すきっかけとなった一冊です。 受け入れる「器」としての白 「白」を読み進めて最も心に残ったのは、白が「受け入れる器」として機能するという視点です。 冒... --- ### 業務への向き合い方を振り返る - 2025年4月 - Published: 2025-05-02 - Modified: 2025-05-31 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202504/ - カテゴリー: Insights 新年度の幕開けとともに、複数の新規プロジェクト準備が一斉に本格化し、想定を上回る慌ただしさの中で4月が過ぎ去りました。 こうした多忙な状況下においても、平日毎日の情報発信を欠かさず継続できたことは、組織としての成長を感じます。 しかし同時に、業務のテンポが加速するにつれ、私たちの基礎力が試される場面が増えたようにも感じるのです。結果、さらに意識すべき点も明確になってきました。 「動きの速さ」と「思考、仕事の質」の両立が特に問われた4月は、非常に意義深い月になったと思っています。 実感できた成長 ... --- ### 街履きで履き心地の良いスニーカーについて考える - Published: 2025-05-01 - Modified: 2025-05-01 - URL: https://udct.co.jp/little-press/comfortable-sneakers/ - カテゴリー: Interests 革靴と比べて軽く、履き心地が良いのがスニーカーの大きな利点ですが、一口にスニーカーと言ってもさまざまな種類があり、それぞれ違った良さがあります。 私はスニーカーが好きで、これまで色々なスニーカーを試してきました。スニーカーを選ぶ際には、見た目や使われている技術ももちろん大事なのですが、履き心地の良さも重要視しています。 履き心地が良いスニーカーと聞くと、真っ先にハイテクスニーカーが頭に浮かびますが、実際に履いてみると必ずしもそうとは限りません。 普段の街履きのような場合には、最新の技術を使ったも... --- ### 「読書録」時代を超える警鐘、ピカソが描くゲルニカの反戦メッセージ - Published: 2025-04-30 - Modified: 2025-04-30 - URL: https://udct.co.jp/little-press/implicit-guernica/ - カテゴリー: Interests 美術と歴史が織りなす物語の魅力を独自の視点で描き続ける原田マハ氏。 2016年に発表された「暗幕のゲルニカ」は、パブロ・ピカソの代表作「ゲルニカ」と、ニューヨーク近代美術館(MoMA)を舞台に、芸術作品が持つ力と人間の葛藤を鮮やかに描き出した作品です。 本作のテーマでもるピカソが描いた「ゲルニカ」について触れつつ、書籍に関するあらすじをお伝えします。 アートの歴史を創り上げた偉大なアーティスト、パブロ・ピカソ 本作のテーマでもあるゲルニカを描いたパブロ・ピカソ。 彼は1881年10月25日、スペ... --- ### 散りゆく美を求め、滅びゆく美を留める。カメラを通した喪失への敬意 - Published: 2025-04-28 - Modified: 2025-04-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/photograph/ - カテゴリー: Insights 人が写真を撮る理由は実に多様です。 たとえば、自然の中を歩き回り、珍しい鳥や花の細部を収めることに情熱を注ぐ人もいれば、宣材写真やパスポート写真のように、人の顔を特定の目的に沿って撮影する人もいます。 私自身はこれまで、街並みを切り取ったり、旅先の思い出を記録したりすることを主な目的としてシャッターを切ってきました。 しかし、最近心惹かれているのは、アンビエント的な手触りの写真です。つかみどころのない、ぼんやりとした世界や、明確な像があるのに主題が見当たらない空虚な世界、そんな写真です。 なぜこ... --- ### 日常に潜む「小さな断片」に気づくこと - ソール・ライターの眼差しから - Published: 2025-04-25 - Modified: 2025-04-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/saul-leiter-exhibition/ - カテゴリー: Interests 散らかった自室の整理をしている途中、一枚の写真を見つけました。 今年の初め、とある写真家の展示会に訪れた際に購入したポスターカードのようです。 目の前のことに忙殺されてしまいすっかり忘れていました。なので今日は、部屋と記憶の整理がてら、その時に感じたことを書き連ねてみようと思います。 写真に意味を求める行為 私たちは写真家の撮影した一枚と向き合う時、何かそこに特別な意味や示唆を求めてしまうことが多いと思います。 大きなフォトフレームの中心にポツンと置かれていて、その周囲にはたっぷりと余白が残され... --- ### 2024年の夏の旅行の思い出を写真で振り返る - Published: 2025-04-24 - Modified: 2025-04-24 - URL: https://udct.co.jp/little-press/memories-of-2024/ - カテゴリー: Interests ゴールデンウィークがあと1週間と少しで訪れますね。 空が暗くなってから少し暖かさを感じられるくらいの気温になると、去年の夏の思い出が頭をよぎることがあります。 帰り道、電車に揺られていると、去年、新潟と岐阜の白川郷に行った時に撮った写真をあまり見ていなかったなと思い出しました。 今回は、2024年の夏に旅行した時に撮った写真を見返して、その時の思い出を振り返ってみようと思います。 --- ### 「香りが伝える景色」HERETIC PARFUM 汚れたスエード - Published: 2025-04-23 - Modified: 2025-04-23 - URL: https://udct.co.jp/little-press/heretic-parfum-dirty-suede/ - カテゴリー: Interests 伝統への敬意を前提とした「異端」 ブランド名にもある「Heretic」は直訳すると「異端者」。正統とは異なる思想や信仰を持つ者、あるいは社会的な伝統や権威に反発する者を指すとても強い言葉です。 しかし、このパルファムの基礎になっている「異端」の概念は、一般的な解釈とは少し異なるかもしれません。 例えば、アロマセラピーやアーユルヴェーダの思想を取り入れる一見すると挑戦的な試みは、フランスのグラースに代表される伝統的な調香技術と確かな知識体系によって支えられています。 その名に「異端」を冠しながらも... --- ### 静かに進む書店の減少と電子書籍時代の新たな読書文化 - Published: 2025-04-22 - Modified: 2025-04-23 - URL: https://udct.co.jp/little-press/bookstore-e-book/ - カテゴリー: Insights 私は書店に行くことが多く、書店独特の空気感や綺麗に陳列された書籍を見るとテンションが上がりますが、購入する頻度は昔に比べ減少しました。 それは電子書籍の登場が影響しており、書店で気になった書籍をネット検索し、電子書籍で購入といった流れが当たり前となりました。 紙質や装丁など本のよさはあるものの、その便利さから基本的には電子書籍で事足りてしまうのです。 電子書籍の登場は、書店数が減少していることにもつながっています。かつては書店がなくなるなんてことは想像すらしていませんでしたが、時代とともに減少傾... --- ### 黙考と音 – 4月「敬虔」 - Published: 2025-04-21 - Modified: 2025-04-21 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202504-playlist/ - カテゴリー: Insights 今月、弊社が社会を眺める際のテーマとして選んだ言葉、「敬虔」。 「敬虔」という言葉には、一見すると宗教的な響きが漂うように感じます。 しかしその本質は「自分を超えた崇高な存在を深く敬い、その前で謙虚な姿勢を保つ」という、人間の根源的な精神性を表すものだと思うのです。 古今東西、あらゆる文化や宗教において、人々は神や精霊、あるいは大自然そのものに対して畏怖や感謝の念を抱き、それを共有するための儀礼や祭礼を営んできました。 その根底には、人間が自らの力や理解をはるかに超える何かとつながりたい、または... --- ### 「読書録」中空構造日本の深層 - 無と有のあわいに遊ぶ - Published: 2025-04-18 - Modified: 2025-04-19 - URL: https://udct.co.jp/little-press/deep-hollow-structure-of-japan/ - カテゴリー: Interests 「中空構造」。 これはごく簡単に言えば中心に何もない状態を指す言葉、概念です。しかしこれは単なる「空洞」や「空白」というわけではなく「中心が固定化されず、様々な要素がバランスを取り合う構造(場)」という表現が適切かもしれません。 中空構造、特に日本における中空構造は「不確かさ」によるネガティブな側面と、「多中心性」によるポジティブな柔軟性の両側面を併せ持つように思います。 西洋の中心統合型構造と対照的な日本の中空・均衡構造は、相反する要素が精妙なバランスを保つ特異な構造を有しており、真ん中が「空... --- ### 良い記事を作るために必要なバランスについて考える - Published: 2025-04-17 - Modified: 2025-04-17 - URL: https://udct.co.jp/little-press/make-good-articles/ - カテゴリー: Insights 弊社が提供するサービスの一つに、記事制作があります。 今回はその中でもSEO記事について、私なりに考えをまとめてみました。 記事コンテンツの制作は、お客様にご依頼いただいてはじめて成立します。そして、お客様に提供するコンテンツは、良質なことが前提です。 どれも当たり前のことですが、それらを満たした意味のあるコンテンツを制作するには、私自身が「何が良質なのか」を自分の中で定義し、普段から意識しておく必要があります。 そして、SEOにおいて成果を上げるためには、Googleがウェブサイトやコンテンツ... --- ### 稀代の作曲家、シャルル=ヴァランタン・アルカンの日の目を待ち侘びて - Published: 2025-04-16 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/about-alkan-virtuoso/ - カテゴリー: Interests ショパンやリストの名前が語られるとき、シャルル=ヴァランタン・アルカン(1813-1888)の名前はしばしば忘れられています。 19世紀フランスが生んだこの天才ピアニスト兼作曲家は、同時代の巨匠たちに匹敵する非凡な才能を持ちながら、なぜか音楽史の影に隠れたままです。 個人的な意見ですが、知名度の差こそあれ、アルカンは紛れもない大作曲家だと確信しています。 忘れられたヴィルトゥオーソ ショパンとリストが音楽史の巨匠として広く称えられている今日でも、アルカンの名前は音楽辞典の片隅に小さく記されるだけ... --- ### 「読書録」会話を哲学するー言葉の裏に隠された企みを探る - Published: 2025-04-15 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/philosophy-of-conversation/ - カテゴリー: Interests 三木那由他氏の「会話を哲学する」は、日常的な会話を深く考察し、我々が無意識に行っている言葉のやり取りを哲学的視点から分析した一冊です。 著者は大学の卒業論文から現在に至るまで「会話とはどのような営みなのか」「会話をすることで何をしているのか」といったテーマを探究しています。 三木氏は「会話は一枚岩の営みではなく、いくつもの異なる営みが含まれる集合体である」と主張し、その分析軸として、「コミュニケーション」と「マニピュレーション」という二つの概念を提示しています。 コミュニケーションは「社会的約束... --- ### 「読書録」谷川俊太郎 詩選集1『空』 - 青に黙して - Published: 2025-04-14 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/sora/ - カテゴリー: Interests 幼い頃から大好きな詩があります。谷川俊太郎の詩「空」です。 初読の瞬間からこの詩には言葉では言い尽くせない寂寞の念が漂っているような、そんな衝撃を受けたことを覚えています。 空の無限性を探求すると同時に、対照的な人間の有限性と死の不可避性を浮き彫りにしているかのような、そんな詩。 一見すると素朴な問いの連なりに過ぎないような詩にも思えますが、その表層の下には人間存在の根幹に関わる深遠な思索が潜んでいるようにすら感じられます。 形而上学的な問いに対して決して硬質な哲学用語ではなく、日常の言葉で紡ぎ... --- ### 「読書録」三酔人経綸問答 - 酔いが誘う対話のかたち - Published: 2025-04-11 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/sansuijinkeirinmondou/ - カテゴリー: Interests 中江兆民の著作『三酔人経綸問答』。 明治の半ばに世に問われた一風変わった思想書です。立場の異なる三人の酔っぱらいが政治論議を交わすという風変わりな設定が特徴的であり、さらに対話形式で綴られているという点でも独創的な作品ですね。 一見難解に思える題名ですが、その実態は「三人の酔った人物が国家経営について問答する」という意外にも平明で、その内容は軽妙で砕けた筆致で風刺的な政治談義が展開されていくというもの。まるで兆民が遊んでいるかのような親しみやすい展開です。 しかし、この「遊び」の仮面の下には、彼... --- ### ナイキ コルテッツが持つ文化的背景。米墨の歴史から生まれた文化を眺める - Published: 2025-04-10 - Modified: 2025-04-11 - URL: https://udct.co.jp/little-press/about-nike-cortez/ - カテゴリー: Interests 私はスニーカーが好きです。外出する時には、ほとんどスニーカーを履いています。 流行りものや新しい技術が使われたスニーカーも一通り試してはいるものの、普段からついつい選んでしまうのは、定番化した昔ながらのスニーカーです。 私が日常的に履いているスニーカーの中でも、ナイキ(NIKE)のコルテッツ(Cortez)は特に愛着を持っているモデルの一つ。1960年代にナイキが初めて発売したランニングシューズとして知られ、同ブランドの歴史を語る上では欠かせない存在です。 元はランニングシューズとして生まれたコ... --- ### 成果物と自己の分離は本当に可能なのか? - Published: 2025-04-09 - Modified: 2025-04-09 - URL: https://udct.co.jp/little-press/separation-of-artifact-and-self/ - カテゴリー: Design わたしたちデザイナーやエンジニアの日常には、必ずと言っていいほどフィードバックが伴います。 お客様からのコメント、リーダーからの指摘、同僚からの提案。制作物が世に出るまでには、幾度となく他者の視点が入り込み、時に心に刺さるような言葉とともに変更を求められることもあります。 そんなとき、よく耳にするアドバイスがあります。 「フィードバックとは、あなた自身への否定ではなく、成果物に対するものなのだから、客観的に受け止めるべきだ」 その通りなのは百も承知です。でも感情の側面から見ると、それほど単純な話... --- ### 自由か、規制か。Winnyが浮き彫りにした、デジタル社会の転換点 - Published: 2025-04-08 - Modified: 2025-04-08 - URL: https://udct.co.jp/little-press/about-winny/ - カテゴリー: Insights 2000年代初頭、日本のインターネット環境は大きな転換期を迎えていました。 ADSLの普及によりブロードバンド接続が一般家庭にも広がり始め、それまでのダイヤルアップ接続と比べて圧倒的に高速なネット環境が実現しつつありました。 音楽や映像などのデジタルコンテンツの流通方法が大きく変化したのもこの頃です。特に音楽業界では、MP3形式の普及によって音楽データのデジタル化と共有が急速に広まります。しかし当時の日本では、正規の音楽配信サービスはまだ黎明期にあり、ユーザーが合法的に入手できるデジタルコンテン... --- ### 「読書録」美味礼讃 - 美食と知の系譜、一匙の思索 - Published: 2025-04-07 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/bimiraisan/ - カテゴリー: Interests 人間を養う学問は少なくとも人間を殺すことを教える学問よりも価値がある。 私が本書の中で最も好きな一文です。 哲学的には食を通じて人間存在を問い、美学的には味覚の世界を文学的に謳歌し、歴史的には自らの時代の食文化を記録した一冊。文化的には後世の美食思想に計り知れない影響を及ぼした不朽の名作『美味礼讃』。 著者ジャン゠アンテルム・ブリア゠サヴァラン(1755〜1826)は、法律家として公的な職務に就く一方で、諸学に通じた教養人でもありました。晩年に執筆されたこの著作には、美食家としての情熱と豊かな知... --- ### 業務への向き合い方を振り返る - 2025年3月 - Published: 2025-04-04 - Modified: 2025-04-04 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202503/ - カテゴリー: Insights 早いもので、もう3月が終わってしまいました。 当初は少し穏やかな時間になると思っていましたが、新年度に向けた準備が水面下で進み、予想以上に動きの多い日々となりました。 決して派手な変化はありませでしたが、実際には組織の内側では様々な変化が少しずつ形作られ、新たな出発に向けた準備が着々と進んでいたように感じます。 目に見えない変化こそが、後になって重要な転機だったと気づくことがあります。 実感できた成長 まずは組織として成長を実感できたトピックから振り返ってみます。 1. 記事コンテンツを平日毎日... --- ### 我々が普段、何気なく使っている記憶媒体について考える - Published: 2025-04-03 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/storage-memories/ - カテゴリー: Interests 私たちは、普段何気なくPCやスマートフォン、デジタルカメラなどの電子機器を使っています。 そして、それらにはストレージ、つまりハードディスク(HDD)やメモリーカードのような記憶媒体が使われています。 近年では記憶媒体の容量が増え、大容量のものが低価格で購入できるようになったことから、普段あまり意識して使うような機会はありませんが、電子機器を利用するうえでなくてはならないものです。 しかし、私がPCを使い始めた2000年代初頭は、画像や動画、音楽をはじめとした様々なメディアファイルが年々高品質化... --- ### デザイナーの仕事における「愛着」を考える - Published: 2025-04-02 - Modified: 2025-04-02 - URL: https://udct.co.jp/little-press/thinking-about-designer-attachment/ - カテゴリー: Insights ついこの間、ウェブサイトのデザイン時に利用する機会の多いフォント(Noto Sans JP)を見つめながらふと思ったことがあります。 なぜ私はいつもこのフォントを選んでいるのだろう。 可読性の高さや普遍的で匿名性の高い雰囲気は、クライアントの業種問わず使いやすいというのが主な理由かもしれませんが、本当にそれだけなのでしょうか。 考えてみれば、デザインワークやコーディングもなんとなく自分の「型」のようなものがあります。ガイドラインやレギュレーションよりも、もっと曖昧でふわっとしたものです。 手癖と... --- ### AIが普及することで今後のデジタル広告はどのように変化していくのか - Published: 2025-04-01 - Modified: 2025-04-01 - URL: https://udct.co.jp/little-press/ai-advertising/ - カテゴリー: Insights 人工知能が私たちの生活に深く浸透する中、デジタル広告の世界は大きな変革期を迎えています。 かつては単純なバナー広告から始まり、ユーザーの行動データに基づくターゲティング広告へと進化してきたデジタル広告は、今やAIの台頭により次なるステージへと移行しつつあります。 特に2024年は「AI検索元年」とも呼べる年となり、従来のキーワード検索に代わって、自然な対話形式で回答を得るAI検索サービスが次々と登場しました。 AIの普及によって今後のデジタル広告がどのように変貌していくのでしょうか。 急速に進化... --- ### 編集のかたち 第1回|編集の編集 - デジタルにおける編集への向き合い方 - Published: 2025-03-31 - Modified: 2025-04-04 - URL: https://udct.co.jp/little-press/forms-of-editing1/ - カテゴリー: Editorial 編集 / デザインプロダクションである私たちは、日々どのように「編集」という営みに向き合っているのか。 その内側を少しずつ言葉にしていくために、今回から「編集のかたち」という連載を始めたいと思います。 「編集」という仕事は、非常に体系化しづらい領域です。 この仕事は単に文章を直したり構成を整えたりすることではないと思っています。それらはあくまで結果として現れる「技法」の一部にすぎません。 編集という態度を端的に表すなら「伝えるべき価値と向き合い、それをどう届けるかを考え抜くこと」だと私たちは捉え... --- ### 読書録「グリッドシステム グラフィックデザインのために」-秩序がもたらす自由 - Published: 2025-03-28 - Modified: 2025-03-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/concept-of-grid-system/ - カテゴリー: Design グリッドシステムは、古くから紙面を中心に活用されてきた最も古典的かつ代表的なレイアウト手法です。 対象となる平面(または三次元)を格子状の行と列で構成し、その格子に沿ってオブジェクトを配置することで、規則的かつ整然としたレイアウトを実現できます。私たちのコーポレートサイトもまた、規則的なグリッドシステムに従って構築されたものです。 ヨゼフ・ミューラー=ブロックマンによって考案された当システムは、近年では伝統的な活版印刷の枠組みを超えて、ウェブサイト等のデジタル上においても活用されています。 グリ... --- ### 「アメリカンホラーストーリーズ」シーズン3 第5話「ブラックルームズ」 - Published: 2025-03-27 - Modified: 2025-03-27 - URL: https://udct.co.jp/little-press/american-horror-story-backrooms/ - カテゴリー: Interests 私は、毎日2本以上の映画やドラマを見ることを日課としています。 年間で700本以上の映像作品を鑑賞している計算です。 このように日頃から映画やドラマを見ていると、自分の中の基準が厳しくなったためなのか時折、作品を純粋な気持ちで楽しめなくなることがあります。 しかしそれでもごく稀に、心に残る名作に出会うタイミングがあります。 私はかねてよりライアン・マーフィーが手がける「アメリカン・ホラー・ストーリー」のファンで、シーズン1から12まで全て見てきました。この作品は、各シーズンごとに話が独立しており... --- ### 古都の片隅で出会った、ある文化の紡ぎ手の話 - Published: 2025-03-26 - Modified: 2025-03-26 - URL: https://udct.co.jp/little-press/staff-in-nara/ - カテゴリー: Insights つい先日、奈良県への旅行中に出会った一人の旅館スタッフさんの話を書き留めておきたいと思います。 その方との出会いは、SNSで蔓延する情報群に辟易していた時期と重なっていました。 日々画面に流れてくるのは妙に豪華な生活、成功のためのマインドセット、非日常的な風景の数々、感情を過剰に表現する人、何やら踊っている人たち、妙な寸劇... などなど、なんだか手触り感のない虚構ばかり押し付けられていることも、そしてそれを欲する空気が広く共有されていることにも次第に疲れを覚えるようになりました。 目立つことを... --- ### モノクロが映す孤影の輪郭 - Published: 2025-03-25 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/solitary-shadow-exhibition/ - カテゴリー: Interests たったひとりで、もの寂しそうに見える影、または姿を意味する孤影。 今回はそんな「孤影」をテーマに、これまで撮り溜めた写真を振り返ります。 新潟県角田浜 夜の海 明治神宮の森 新潟県角田浜に佇むカモメ 公園のキジバト 水族館のペンギン 開きかけのドア 不揃いの窓 一服 椅子 生活の足跡 駅のホーム バーカウンター 窓辺 縁側 かたっぽの靴 漁船 釣り人 日常の風景 公衆電話 脱ぎっぱなしの服 人にやさしい椅子 商店街 発電機 公園の遊具 アームチェア 放置されたベナッシ マウンド 簡易シャワー ラ... --- ### 同調の外側で息をする - Published: 2025-03-24 - Modified: 2025-03-27 - URL: https://udct.co.jp/little-press/outside/ - カテゴリー: Insights 今月の弊社のテーマである「孤影」。 この言葉の持つ深淵さと向き合いながら社会を観察していると、不思議なことに自分自身の人生の軌跡を俯瞰しているような感覚に襲われます。 さて、私はもとより一人の時間や静かな場所が大好きです。 逆に、喧騒に満ちた賑やかな場所や、大勢でわいわい盛り上がるのがどうにも苦手で、大きな音が鳴り響くような場所も全く得意ではありません。 むしろ無理です。 それよりも一人で静かに本を読んでいる方が幸せですし、落ち着くのです。 そんな自分の気質について言語化してみようと、少し考えて... --- ### 人生の残り時間を示すアプリ「LIFE LEFT」。どう生きるかを再考するためのシンプルなツール - Published: 2025-03-21 - Modified: 2025-03-21 - URL: https://udct.co.jp/little-press/lifeleft/ - カテゴリー: Interests 人生には、いつか必ず終わりが訪れます。 この真理を私たちは承知しているものの、それを日々の行動や言葉の端々にまで深く刻み込むのは決して容易なことではありません。 「終わり」を漠然と意識しつつも、私たちは日々の中でその感覚を忘れてしまいがちです。 しかし、詩人や哲学者が繰り返し取り上げ、画家たちが「メメント・モリ(死を想え)」というテーマで作品を描いてきたように、「死」や「残された時間」をいかに意識するかは人類史を通じて問い続けられてきた重大なテーマであることに変わりはありません。 そんな中、先日... --- ### 「深夜散歩3 町田-芹ヶ谷公園」別の視点から見る生まれ育った街 - Published: 2025-03-20 - Modified: 2025-03-20 - URL: https://udct.co.jp/little-press/late-night-walk-machida-edition/ - カテゴリー: Interests 金曜日の仕事を終え、週末を迎える前に散歩に行ってきました。 今回は「普段過ごしている場所をいつもと違った視点から見る」という、なんとなく思いついた目的を頼りに、散歩する方角を決めます。 普段過ごしている場所で真っ先に思い浮かんだのが、私が生まれ育った町田です。 しかし、いつもと違った視点とは言ってもすぐには思いつかず、週半ば頃から方向性を検討していました。 最終的に思いついたのが普段は車などで通過するエリア、つまりいつもはあまり通らないけれど道は知っている様なエリアを散歩で回るコースです。 帰り... --- ### 「香りが伝える景色」2019.04.15 聖母マリアが燃えた日,Unum Notre-Dame - Published: 2025-03-19 - Modified: 2025-03-18 - URL: https://udct.co.jp/little-press/unum-notre-dame/ - カテゴリー: Interests 2019. 04. 15 パリの中心に静かに佇んできたノートルダム大聖堂が炎に包まれた日。時間はわずかに足を止めたように思います。 「我らが貴婦人(Notre-Dame)」を意味するその名を持つ厳かな大聖堂が、800年という歴史の重みをたたえながら、一部を失った瞬間です。 それは単なる建築物の損失を超えた、何か深い意味を私たちに問いかけるものでした。 燃え果てた信仰の象徴 聖なる場所が炎に包まれる光景は、目に見える以上のものを私たちの内側から呼び起こします。信仰を持つ者にとっても、持たない者にと... --- ### 「読書録」不道徳教育講座 - 現代社会に響く三島のメッセージ - Published: 2025-03-18 - Modified: 2025-03-18 - URL: https://udct.co.jp/little-press/immoral-education-course/ - カテゴリー: Interests 今回は三島由紀夫が発表した「不道徳教育講座」。 内容はタイトルに“不道徳”とついているだけあって、世間の常識や正論の逆をいくものばかりです。 例えば、「大いに嘘をつくべし」や「約束は守るなかれ」、「教師を内心バカにすべし」などなど、見出しを読むだけでぎょっとするような常識に反する三島由紀夫ならではなのタイトルが並びます。 しかし、この一冊は不道徳を薦めているわけではなく、常識や道徳に縛られない自由な思考を促すエッセイ集です。 挑戦的なタイトルから、過激な内容を想像してしまいますが、実際に読み進め... --- ### 「読書録」歎異抄 - その救いは、悪人のために - Published: 2025-03-17 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/tannisho/ - カテゴリー: Interests 『歎異抄』は、正応元年(1288)頃に成立したと伝えられる書物。 今から700年以上も前に書かれたこの書は、浄土真宗の開祖・親鸞聖人を直接知る唯円という人物が、師の語録とその解釈、さらに異端の説への批判をまとめたものとされています。 ただ、当時の原本は現存せず、後世に遺された写本のどれにも「著者名」が記されていないため、正式な著者がはっきりしないという事情もあるようです。 書名の「歎異抄」の由来は、その名の通り「異義を歎く」こと。 親鸞が亡くなった後、師の教えから逸脱する解釈が広まるのを嘆いた唯... --- ### 「読書録」十七条憲法 - 古代日本から学ぶ珠玉の組織論 - Published: 2025-03-15 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/seventeen-article-constitution/ - カテゴリー: Interests 先日、奈良県の法隆寺を訪れた時のこと。 法隆寺といえば聖徳太子、聖徳太子といえば十七条憲法... ... あまりにも単純な教科書的な連想に自分の教養の浅さを思い知らされるようで、軽く眩暈を覚えました。 古都の空気に触れるといつもこんな風に自分の知識の薄さが透けて見えるようですが、それもまた旅の醍醐味ですね。 が、せっかくの機会なのでこれまでまともに読んだことのなかった十七条憲法を手に取ってみることにしました。 今さらながら一度も十七条憲法を読んでこなかった事実にも情けなさを感じます。 ですが、一... --- ### 「読書録」人生論ノート - 孤独の深淵を覗く - Published: 2025-03-14 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/notes-on-life/ - カテゴリー: Interests 今回は哲学者・三木清(1897-1945)の著書『人生論ノート』を取り上げます。 本書は、1938年から雑誌で断続的に連載されたエッセイ群をまとめたもので、「死」「幸福」「孤独」「嫉妬」「瞑想」「希望」「利己主義」「健康」「旅」などなど、実に多岐にわたるテーマが扱われています。根底には、「人生とは何か」「いかに生きるべきか」という普遍的な問いがあり、それらが三木独自の視点で綴られている、そんな作品です。 中でも特に注目したのは「孤獨(孤独)」の章。 三木の孤独への眼差しは、私たちが抱く一般的な印... --- ### ウェブアクセシビリティ思索 -「コントラスト比」と「読みやすさ」を考える。 - Published: 2025-03-13 - Modified: 2025-03-14 - URL: https://udct.co.jp/little-press/web-accessibility-contrast-ratio/ - カテゴリー: Design 弊社では、最近になってお客様からウェブアクセシビリティへの対応を明示的に求められるケースが増えてきました。 特に官公庁向けの案件では「JIS X 8341-3」への準拠を仕様に含めることが一般的になりつつある昨今、「見た目の美しさ」だけでなく「情報へのアクセスしやすさ」、特に「読みやすさ」の重要性を改めて痛感しています。 私たちが当たり前に見ている色や形が、誰にとっても同じように見えているわけない、という事実を知ったのも恥ずかしながら最近の話です。 例えば、人口の約8%の男性と0. 5%の女性が... --- ### 深夜の大さん橋で撮った写真と感じたこと - Published: 2025-03-12 - Modified: 2025-03-13 - URL: https://udct.co.jp/little-press/osanbashi-pier-at-late-night/ - カテゴリー: Interests 週末、深夜のみなとみらい周辺にドライブに行ってきました。 関内から横浜周辺にかけては、オフィスの近隣なのはもちろん、知人・友人が多くいることもあって普段からよく訪れているエリアです。 しかしながら、交通量も減り人もまばらになった深夜帯には、いつもとはまた違った表情を垣間見ることができます。 その風景に新鮮さを感じるのと同時に「普段から周りを気に留めることなく過ごしているから、そもそもよく知らなかったのではないか」と、わずかに恐ろしさも感じました。 そんな恐怖感を残しつつ駐車場に車を止め、大さん橋... --- ### 真実を紡いできた新聞。デジタル技術の発展により生まれた新しい広告コミュニケーションの形 - Published: 2025-03-11 - Modified: 2025-03-11 - URL: https://udct.co.jp/little-press/newspaper/ - カテゴリー: Insights 正しい情報と不確かな情報が入り混じる現代社会。 インターネットやSNSの普及により、誰もが簡単に情報を発信・入手できるようになった一方で、その情報の信頼性を見極めることが難しくなっています。 そんな中、新聞は長い歴史の中で培われた信頼性と正確な報道を提供するメディアとして、今も重要な役割を果たしています。 日本の新聞の歴史は、横浜から始まりました。1870年、日本初の日刊新聞「横浜毎日新聞」が創刊されます。 当時の横浜は、海外との貿易が盛んな国際都市であり、外国人の居住も多かったことから、情報の... --- ### 「読書録」言志四録 - 江戸の碩学に学ぶ自己修養の真髄 - Published: 2025-03-10 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/genshishiroku/ - カテゴリー: Interests 今回、手に取ったのは江戸後期の碩学、佐藤一斎による『言志四録』。 幕末の志士たちをも奮い立たせた佐藤一斎の思想。そこには、激流のような時代を生き抜くための精神の糧、あるいは己を支える思想の力が凝縮されているように思えます。 幕府の財政難や国内の不安、そして欧米列強の影が忍び寄る中で従来の秩序や思想が揺らぎはじめた激動の時代。朱子学に基づく儒教倫理を根幹としながらも、新たな学問の在り方を模索しなくてはならない時代。 これらの点において、現代に生きる私たちの状況は遠い昔の人々の状況と驚くほどよく似て... --- ### 「読書録」堀文子画文集 無心にして花を尋ね - 孤高の日本画家、その美学に触れて - Published: 2025-03-08 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/fumiko-hori-paintingcollection-vol2/ - カテゴリー: Interests 私の手元に、一冊の画集があります。 『堀文子画文集 命といふもの第2集 無心にして花を尋ね 』。 いつだったでしょうか。古本屋で偶然出会った、日本画家である堀文子さんの作品集です。 一目見た瞬間、言葉にしがたい吸引力を感じ、特に迷うこともなく手に取りました。その時はただ「なんだか美しい本だな」という感想だけで、深く考えるには至りませんでした。 ある日、ふと気まぐれに本棚からこの画集を取り出し、改めてページを繰ってみたのです。 驚きました。 日本画の線と色彩が醸し出す静謐な空気。そこに添えられた言... --- ### 黙考と音 – 3月「孤影」 - Published: 2025-03-07 - Modified: 2025-03-07 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202503-playlist/ - カテゴリー: Insights 今月、弊社が社会を眺める際のテーマとしたのは「孤影」。 孤独という単語から想起される寂しさとともに、どこか落ち着きや安らぎを感じさせるこの言葉。ひとりでいることは、本当に寂しいことなのか。それとも、静かに自分と向き合うための時間なのか。 「孤独ってなんだろう。」 そんな問いを携えながら、今月は社会を見つめてみようと思います。 また、今月も静かで美しい曲を集めたプレイリストを作成しました。散歩や思索のひとときに寄り添うような音楽を選んでいます。 ぜひ楽しんでいただけますと幸いです。 2025年3月... --- ### 「読書録」リプレイ – タイムループの名著に見る孤独と幸福 - Published: 2025-03-06 - Modified: 2025-03-03 - URL: https://udct.co.jp/little-press/replay/ - カテゴリー: Interests 孤独について考えた時、私の中で真っ先に挙がったのがケン・グリムウッドの「リプレイ」でした。 この本は1987年にアメリカで出版された「タイムループ」を題材にしたSF小説です。本著は、タイムループものの先駆けとも言える作品として知られています。 私が初めてリプレイを読んだのは、中学2年生の頃。 当時の私は毎日1冊以上の本を読んでおり、少し捻くれたストーリーを好んでいました。 そんな中で出会ったのがこの本です。タイムループが題材のSF小説といえば「主人公が能力に物を言わせて好き勝手して大義を成す」の... --- ### 飾らない佇まい。木村硝子店のグラスが好き - Published: 2025-03-05 - Modified: 2025-03-05 - URL: https://udct.co.jp/little-press/kimura-glass-simplicity/ - カテゴリー: Interests 自室で冷たい飲み物を口にするときは、透明で薄いグラスを手に取ってしまいます。 フォルムとか、液体を通して見える向こう側の景色とか、理由は色々とありますが、総じて「何となく好きだから」。 飲み物の注がれたグラスをぼんやりと眺めている時間が幸せなのです。 私が愛用しているのは、60年以上に渡り業務用のテーブルウェアを提供し続ける老舗、木村硝子店のグラス。 どこまでもオーソドックスで、日常に寄り添うようなプロダクトがとにかく素敵なブランドです。 ただ日常の中で普通に使ってもらうことだけに全てを捧げてい... --- ### 孤影と向き合い気づけた新たな自分。仲間との出会いを通じて成長するこれから。 - Published: 2025-03-04 - Modified: 2025-03-04 - URL: https://udct.co.jp/little-press/solitary-shadow-new-self/ - カテゴリー: Insights 2025年3月28日、私は誕生日を迎え40歳という節目を迎える。 40歳はとても大人な存在で、仕事もプライベートも充実したイメージを子供の頃は漠然と抱いていた。 しかし、現実はそう単純なものではない。 必要以上に溢れた情報と複雑に絡み合った人間関係に囲まれ、ただ時が過ぎていく日々に、ふと「これでいいのか」という問いが頭をよぎる。 自分を見つめ直すきっかけとなった“離婚”という経験 私は結婚をしていた過去がある。 3人の子供にも恵まれ、幸せな家庭が永遠に続くかのようにぼんやりと感じていた。そんな結... --- ### 業務への向き合い方を振り返る - 2025年2月 - Published: 2025-03-03 - Modified: 2025-03-03 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202502/ - カテゴリー: Insights 2月が終わりました。 ありがたいことに多くのご提案機会をいただき、慌ただしくも充実した一ヶ月となりました。振り返ってみると、手応えを感じる場面がある一方、さらに磨きをかけるべき点も見えてきました。 ここで一度、良かった点と今後の課題を整理してみたいと思います。 実感できた成長 まずは組織として成長を実感できたトピックから振り返ってみます。 1. 記事コンテンツを平日毎日更新(2ヶ月連続) 1月からの継続で、平日の記事更新を毎日行うことができました。 そのうち約20%の記事がDiscoverに掲載... --- ### Leica Q2で写す日々の景色 - 2025年2月 - Published: 2025-02-28 - Modified: 2025-02-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/q2-202502/ - カテゴリー: Interests 何気ない日々を写真として記録していこうと、ふと思い立ちました。 静かに積み重なっていく様々な瞬間を、いつか後からそっと振り返るための手がかりとして形に残しておきたいなと。 と、思い立ったはいいものの、いざ行動に移そうとした2月は何かと慌ただしく、なかなかシャッターを切れなかったのが正直なところです。寒かったですし。 それでもどこか物寂しい雰囲気を写真に収めたいと、まだ肌寒い2月の街を歩いてみました。 本当は毎月100枚ぐらい撮影した写真をまとめたいですね。。。来月は頑張ります。 名古屋市美術館。... --- ### 米国の現状から紐解くNEW ERAのステッカー剥がす・剥がさない論争 - Published: 2025-02-27 - Modified: 2025-02-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/new-era-cap-sticker/ - カテゴリー: Interests NEW ERA(ニューエラ)のキャップのほとんどのモデルで、ツバの表面もしくは裏面に貼られているシール(ステッカー)。 このステッカーはキャップの種類やサイズを表記したもので、ニューエラ愛用者の間でも「剥がす」、「剥がさない」の議論が度々繰り広げられています。 本来ならば、服やスニーカーに取り付けられたタグは着用前に取り除くのが当たり前です。 ところがニューエラの場合、街中でステッカーをそのままに着用している方を多く見かけます。 私も普段からニューエラを愛用しているのですが、キャップに馴染みのな... --- ### 「水の音楽」- ヴィルトゥオーゾたちの見つめた水面 - Published: 2025-02-26 - Modified: 2025-02-26 - URL: https://udct.co.jp/little-press/sounds-of-water/ - カテゴリー: Interests 清らかな雨粒の響き、小川のせせらぎ、湖面に映る月影、時化の海原。 静かに流れ、時に淀み、溢れ、やがて大きなうねりとなって広がっていく、そんな千変万化の「水」は、いつの時代も作曲家たちのインスピレーションの源でした。 自然の中でも「水」にまつわる音楽には、特に印象的な作品が多く残されているように思えます。はっきりとした理由は分かりません。 でも、音の水面に映っているのは、作曲家たちの生涯、感性そして内面。それぞれの作品には、作曲家たちが見つめた水の表情が、静かに映し出されているのだと思います。 フ... --- ### 日常の時間を忘れ、自分だけの時間を堪能したプライベートサウナという選択 - Published: 2025-02-25 - Modified: 2025-02-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/private-sauna/ - カテゴリー: Interests 今や多くの方が愛好するサウナ。毎日の疲れやストレス、コンディションを整えることができることが最大の魅力です。 自分も虜になったうちの一人で、週末になると近所の銭湯へ足繁く通っています。そんな自分が以前から気になっていたプライベートサウナという空間。 普段とは違ったサウナの楽しみ方で日々の疲れを癒します。 プライベートサウナだからこその魅力 一般的なサウナとの違いは、なんといっても一人きりの空間を楽しめることでしょう。周りには誰もいませんし、サウナ室や整いスペースの混み具合も考える必要はありません... --- ### 想い出の香り - GIVENCHY『XERYUS ROUGE』 - Published: 2025-02-24 - Modified: 2025-02-24 - URL: https://udct.co.jp/little-press/xeryusrouge/ - カテゴリー: Interests 香水との出会いは、人それぞれに特別な意味を持つものかもしれません。 私にとって大切な一本は、21世紀最後の魔女と呼ばれるアニック・メナルドによって調香されたGIVENCHYの「XERYUS ROUGE(キセリュズ ルージュ)」という香水です。 なんだか呼びにくい名前ですね。 ピエール・ディナンが手がけたこのボトルには、ほろ苦くスパイシーなリキュールを思わせる大人びた香りが収められています。そこにサンダルウッドやシダーウッドの奥深さ、ホワイトムスクの柔らかな甘さが溶け合う、官能的な余韻を残すフレグ... --- ### 「旅情5」茨城 - 長大な景色の中で - Published: 2025-02-22 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/2023_ibaraki/ - カテゴリー: Interests 2023年9月、家族旅行企画第5弾として向かったのは茨城でした。 これまでの旅行では目的地が決まっていることが多かったのですが、今回はふらりと散歩をするような、そんな気軽な旅となりました。 この旅では不思議と「巨大なもの」に次々と出会うことになります。 牛久大仏 - 巨大仏、圧倒的な存在感に佇む 最初に訪れたのは、茨城が誇る巨大な仏像、牛久大仏でした。 1995年、「青銅製仏像として世界一の高さ」としてギネス世界記録に登録されたこの大仏は、地上からの高さが120メートル、台座を除いても100メー... --- ### 「読書録」フォロンを追いかけて - 静かな問いと余白の中で - Published: 2025-02-21 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/touching-folon/ - カテゴリー: Interests 先日、名古屋で開催されたフォロン展を訪れた際に、『フォロンを追いかけて』という本を購入しました。 (フォロン展に訪れた際の記事はこちらからどうぞ。) Book1とBook2の全二冊で構成されるこの本は、画集のようでもあり、写真集のようでもあります。 ページをめくるたびに、まるでフォロンと静かに対話をしているような感覚に包まれ、豊かな時間をゆっくりと過ごすことができるような、そんな一冊でした。 『フォロンを追いかけて』 Book1 - 問いと線が交差する場所 『フォロンを追いかけて』Book1は、... --- ### 鎌倉散歩 in 2025【後編】〜源氏山公園から長谷寺、鎌倉大仏へ - Published: 2025-02-20 - Modified: 2025-02-20 - URL: https://udct.co.jp/little-press/kamakura-walk-2025-part2/ - カテゴリー: Interests 前回の鎌倉散歩前編から引き続き、後編では鎌倉駅から長谷駅周辺までの散歩を振り返ります。 銭洗弁財天でお金を洗った後、そこから徒歩5分ほどの源氏山公園へと向かいました。 源氏山公園は、鎌倉大仏や鶴岡八幡宮の知名度に埋もれがちではあるものの、日本遺産の化粧坂や、国指定文化財の日野俊基墓などを有する鎌倉きっての観光名所。 鎌倉の大仏まで抜けるハイキングコースもあり、四季折々の自然を楽しむことができます。 そんな源氏山公園は、鎌倉幕府を築いた源氏と、討幕の功労者の相反する2つが共存する場所でもあります。... --- ### 「読書録」リボルバー - ゴッホの自殺は本当だったのか?史実に基づいたアートミステリー - Published: 2025-02-19 - Modified: 2025-02-19 - URL: https://udct.co.jp/little-press/revolver-vincent-van-gogh/ - カテゴリー: Interests 世界的有名画家の一人「フィンセント・ファン・ゴッホ」のお話。 ポスト印象派の画家として知られており、「ひまわり」「夜のカフェテラス」「星月夜」など数々の作品を手掛けました。 そんなゴッホはリボルバーで自殺を図り、一命を取り留めるものの37歳という若さで最期を迎えます。 ただ、そこには不可解な点がいくつかあり、実は自殺ではなく他殺だったのではないかとも言われています。 これまでゴッホ他殺説を唱える書籍が出版され、話題を呼びました。原田マハさんの「リボルバー」もゴッホの不可解な死について、様々な人物... --- ### 香りを宿した和紙、揺らめく煙と。薫寿堂「WASHI INCENSE」 - Published: 2025-02-18 - Modified: 2025-02-18 - URL: https://udct.co.jp/little-press/kojudo-washi-insence/ - カテゴリー: Interests 毎週日曜日は、何かと物思いに耽る時間が増えてしまいます。 来週の過ごし方をぼんやりと考えてみたり、読まずに部屋の端に放置しておいた書籍を手に取ってみたり。 このまま休みが終わってしまうのは寂しい。何か休みらしいことをとしないといけない気がするけれど、なんだか気が進まない。生きていればそんな時だってあります。 でも、どうせ何も進まないならせめて今だけは穏やかな時間を過ごそう。そう割り切ってしまうのが一番です。 薫寿堂「WASHI INCENSE」 瀬戸内の温暖な気候と香りの文化が息づく街、淡路島。... --- ### 「旅情4」栃木 - 渓谷と地底に遊び、おもてなしに想う - Published: 2025-02-17 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/2023_tochigi/ - カテゴリー: Interests 2023年9月、家族旅行企画の第4弾として栃木を選びました。 9月9日は私の誕生日。「せっかくならちょっといい旅館に泊まってみたいよね」という話から、かねてより興味のあった星野リゾートへの宿泊を決め、家族そろって出かけることにしました。 8月末に決算を終えたばかりだったこともあり、これからの方向性に少々迷いを感じていた自分にとって、この旅は大きな意味を持つものとなりました。豊かな自然の中で心を落ち着け、これまでを振り返る。そんな穏やかな時間を過ごすことができました。 鬼怒楯岩大吊橋 - 深い緑に... --- ### 「読書録」ノートルダム・ド・パリ - 愛と狂気の境界線 - Published: 2025-02-14 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/notre-dame-de-paris/ - カテゴリー: Interests 弊社では、2月の思考テーマおよび編集題材として「惜別」を掲げたのですが、その際にまず思い浮かんだのが、フランスを代表する文豪ヴィクトル・ユゴーの『ノートルダム・ド・パリ』でした。 ディズニー映画『ノートルダムの鐘』と似たタイトルですが、異なる作品です。ディズニー版がハッピーエンドの物語だったのに対し、原作は愛憎が渦巻き、人間の暗部を鮮烈に描いた悲劇です。 登場人物それぞれの愛は決して成就せず、むしろその想いが彼らを破滅へと導いていきます。純粋な愛が歪み、執着となり、やがて破壊的な力へと変貌してい... --- ### 鎌倉散歩 in 2025【前編】〜鶴岡八幡宮・銭洗弁財天と濡れた紙幣 - Published: 2025-02-13 - Modified: 2025-02-13 - URL: https://udct.co.jp/little-press/kamakura-walk-2025-part1/ - カテゴリー: Interests 今回は鎌倉駅周辺を訪れました。 源頼朝が開き、1185年(文治元年)から1333年(元弘3年)までのおよそ150年にわたって続いた武家政権「鎌倉幕府」の中心地として知られる古都「鎌倉」。 以前にも何度か訪れたことがあるのですが、改めて街中を見て回ると、鎌倉時代の繁栄を感じさせる史跡や寺社はもちろんのこと、当時を思い起こさせる街並みも残っており、脚を運ぶたびに違った発見が得られます。 横須賀線鎌倉駅を東口から降り、鶴岡八幡宮へと向かいました。 年始の賑わいが残る鶴岡八幡宮へ 1月下旬の日曜日という... --- ### 「読書録」葬儀!- 多様な死生観に触れて - Published: 2025-02-12 - Modified: 2025-02-08 - URL: https://udct.co.jp/little-press/funeral-traditions/ - カテゴリー: Interests 突然不躾な話題で恐縮ですが、皆さんにとって『葬儀』とはどのような存在でしょうか。私はこれまで、少なくとも葬儀という儀式に対して明るいイメージを抱いたことはありません。 大切な家族が、友達が、恋人が、明日もきっとどこかで息をしていてくれている、そう都合良く信じ込んでいた時に限って「葬儀」はやってきます。いつか確実に来るとわかっていても、絶対に訪れてほしくない瞬間です。もしかすると全てが嘘で、きっとどこかでケロッとして生きているかもしれない、そんな想いが「葬儀」によって否定されてしまう。 私は葬儀と... --- ### 伝統と革新が息づくふじや染工房、新たな境地で切り拓く着物文化 - Published: 2025-02-11 - Modified: 2025-02-11 - URL: https://udct.co.jp/little-press/brush-dyeing/ - カテゴリー: Interests 東京都新宿区に工房を構える「ふじや染工房」。 こちらでは、昔ながらの手染めの技法で伝統文化を継承しています。そこには、長年培われた伝統の染色技術を守り続け、日本の伝統を未来へとつなぐ一人の職人の姿がありました。 今回、ふじや染工房で行われた染色講座&ぼかし染め実演を間近で拝見することができましたので、その内容について触れていきます。 新宿区の地場産業として発展を遂げてきた染物業 今回、引染について教えてくれたのは、ふじや染工房の三代目を務める中村隆俊さん。そもそもふじや染工房が新宿区に構えている... --- ### 黙考と音 - 2月「惜別」 - Published: 2025-02-10 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202502-playlist/ - カテゴリー: Insights 月替わりのテーマを設定し、そのテーマに沿って深く考えたり、社会を眺めたり、歩いたり、読んだり、観たり、触ったり、聴いたり、撮ったり、書いたりしてみようという企画を会社全体で始めました。 初回のテーマは「惜別」。 当初は「彼岸」というテーマで検討を進めていましたが、「死」という別れだけでなく、人生で出会うさまざまな別れの形について考えを巡らせたいという私の勝手な意見から、このテーマに決定してみました。 また、毎月のテーマに寄り添うプレイリストも制作していきます。少々凝ったものを作っていこうと思って... --- ### 家族と歩いたフォロン展 - 思い出の絵画「ひとり」との再会 - Published: 2025-02-07 - Modified: 2025-02-08 - URL: https://udct.co.jp/little-press/folon/ - カテゴリー: Interests 幼い頃、家の本棚に佇んでいた一冊の画集との出会い。 それがジャン=ミッシェル・フォロンの世界への扉を開けた最初の瞬間でした。 おぼろげな色彩は温もりと冷たさが不思議な均衡を保ち、そしてどこか癒しがたい孤独を優しく映し出す。そんな世界にすぐに魅了されました。また、世界のどこともわからない場所を旅する「リトルハットマン」と呼ばれるフォロン作品の象徴的なキャラクターも、深く心に刻まれています。 その一方、驚くほど鮮明な輪郭で描かれる暴力的な表現が不意に目の前に現れることも。ゾッとするほどの硬質な孤独感... --- ### 「深夜散歩2 十日市場方面」幹線道路脇からの景色 - Published: 2025-02-06 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/late-night-walk-tokaichiba-edition/ - カテゴリー: Interests 日中に必要な用事を済ませ、今週末も夜中に散歩に行ってきました。 午後11時頃、いつも通り散歩の楽しみの1つとなっている音楽を選定しつつ、スタート地点の南町田グランベリーパーク駅周辺へと向かいます。 前回瀬谷を散歩した際、次は自然豊かな景色を見たいなと漠然と思い浮かべていたこともあり、今回は十日市場方面に向かって歩こうと、周半ばくらいからおおよその散歩コースを事前に検討していました。 この日は少し早い時間帯に歩き始めたためか、まばらではあるもののしばらくの間はいつもより多くの人とすれ違ったことを覚... --- ### 「読書録」ふつう - 日常に潜む美しさに気づく - Published: 2025-02-05 - Modified: 2025-01-27 - URL: https://udct.co.jp/little-press/beauty-in-daily-life/ - カテゴリー: Design 本書は、著者の深澤さんが日常の中にある「ふつう」を拾いあげ、そんな「ふつう」の良さを、深澤さん自身の飾らない素のままの言葉で紡いでいます。 そして、ただ妥協と平凡の上に成り立つものを「ふつう」とするのではなく、時間をかけて人々の生活の中で淘汰され、残ってきた本質的な価値に目を向けること。 「ふつう」であることの中に見出される豊かさや、日常の中にある美しさに気づくこと。それは、私が今後デザイナーとして仕事をするにあたってとても大切なことであると思いました。 「ふつう」を感じる瞬間 ひょっとすると私... --- ### 「読書録」板上に咲く - 棟方志功と妻のチヤの物語 - Published: 2025-02-04 - Modified: 2025-02-03 - URL: https://udct.co.jp/little-press/munakata-beyond-van-gogh/ - カテゴリー: Interests 現代日本では多くの小説家が活躍していますが、原田マハさんもその内の一人。アートや美術をテーマにした小説を数多く執筆している作家さんです。 私はアートや美術に関しては知識がなく、有名なアーティストの名前を片手で数える程度しか知りません。 そんな私が、ある一冊の小説と出会います。それが原田マハさんが執筆された「板上に咲く」。 これは棟方志功を題材に書かれた作品で、世界のムナカタになるまでのストーリーを妻のチヤ目線で語られる史実に基づいた物語です。 ページをめくるほどに、芸術家としての情熱と、それを支... --- ### 業務への向き合い方を振り返る - 2025年1月 - Published: 2025-02-03 - Modified: 2025-03-03 - URL: https://udct.co.jp/little-press/202501/ - カテゴリー: Insights 2025年の幕開けから早くも1ヶ月が過ぎました。 営業日数こそ限られていましたが、組織としての様々な点が見えました。良かったこと、もっと伸ばせそうなことなど、振り返りとして端的にまとめてみようと思います。 実感できた成長 まずは組織として成長を実感できた大きなトピックについて振り返ってみます。 1. 情報発信活動の基盤確立 本年度の営業開始となった1月6日以降、平日毎日記事を更新することができました。 各メンバーが独自の企画を持ち寄り、納期を遵守して記事を仕上げていく姿勢が、組織の基本的な行動様... --- ### 「読書録」1984 - ディストピアの世界、現代を映す70年前の警告 - Published: 2025-01-31 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/1984/ - カテゴリー: Interests ディストピア文学の金字塔「1984」。 本当に恐ろしい作品でした。 1949年にジョージ・オーウェルが著したこの作品は、70年以上の時を経てなお衝撃的です。 ディストピアとはユートピアの対義語。社会全体が統制され、人間性が否定され、個人の自由や人間の尊厳が脅かされるような、そんな絶望的な社会状態を指す概念です。 数あるディストピア作品の中で、1984ほど本質的な恐怖を描き出した作品はないのではないかとすら思います。 それは、社会における人間性の抑圧と管理というテーマを驚くほど本質的に描き出してい... --- ### 「深夜散歩」瀬谷方面へと川沿いを歩く - Published: 2025-01-30 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/late-night-walk-seya-edition/ - カテゴリー: Interests 私は休みの日に時間があると、時々夜中に散歩するのを密かな楽しみとしています。 真夜中を過ぎて街明かりもほとんど消えた時間帯の道中では、人とすれ違うのも稀です。 ほとんどの場合は出発時に大体の進む方向のみを決め、目的地を決めずに歩き続けます。 距離やルートなども一切意識しません。 散歩中は音楽を聴きながら日々頭に浮かぶ雑多な考えを整理したり、いつもは気が付かないような街の小さな変化を見つけたりして過ごします。 時には普段とはまた違った視点が得られることもあります。 夜間は日中と違って変化が少ないせ... --- ### 空の瓶を眺めて - Published: 2025-01-29 - Modified: 2025-01-06 - URL: https://udct.co.jp/little-press/my-empty-bottles-ds-durga/ - カテゴリー: Interests 人間が五感を経由して受け取る情報の中でも、とりわけ「嗅覚」と「記憶」は結びつきやすいと言われています。嗅覚情報は、記憶や感情を司る大脳辺縁系へと直接送られるためです。 大切な人との掛け替えのない思い出も、仕事で躓いた時の辛く悲しい気持ちも、もしその瞬間「香り」が側で寄り添っていたならば、この先の長い人生において意図せず香りが記憶のトリガーとなるかもしれません。 時の経過が癒やしてくれたはずの思い出したくない気持ちが、その当時のまま色褪せることなく蘇ることもあるでしょう。私は、使い終わった香水の空... --- ### 野球のようで野球じゃない。新たなカルチャーとして注目されるBaseball5 - Published: 2025-01-28 - Modified: 2025-01-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/baseball-5/ - カテゴリー: Interests 新たなスポーツが誕生し、普及に向け動き出しています。 その名も「Baseball5(ベースボールファイブ)」。その名前から野球を連想しますが、野球やソフトボールとは似て非なる競技です。 少子化などを理由にスポーツの競技人口が減少傾向にありますが、ベースボール5はどのような位置付けで誕生したのでしょうか。 新カルチャーとして注目を集めるベースボール5について触れていきます。 コロナ禍が収束し、プロ野球の観客動員数が回復傾向に 数あるプロスポーツの中でも、プロ野球は大谷翔平選手の輝かしい活躍の影響も... --- ### 「旅情3」静岡 - 時を越え息づく絶景と、過ぎし日の栄華に触れて - Published: 2025-01-27 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/2023_shizuoka/ - カテゴリー: Interests 2023年の夏、家族とともに静岡への旅に出かけました。 以前の徳島、高知での旅とはやや趣が異なり、悠久の歴史と豊かな自然に身を委ねるような、静かな旅となりました。 十国峠 - 文人たちの見た風景 まずは十国峠へ。 ケーブルカーで山頂を目指します。 開放的な車窓からの景色と心地よい揺れを楽しむうちに、およそ3分の道のりはあっという間に過ぎ、山頂駅に到着しました。 十国峠の名前は、昔の国名で「伊豆」「駿河」「遠江」「甲斐」「信濃」「相模」「武蔵」「上総」「下総」「安房」の十の国がここから見渡せたこと... --- ### 「読書録」風姿花伝 - 散らぬ花のために - Published: 2025-01-24 - Modified: 2025-04-16 - URL: https://udct.co.jp/little-press/the-flowering-spirit/ - カテゴリー: Interests 今回手に取ったのは、世阿弥の約20にも及ぶ能楽論の中でも特に初期の著作である「風姿花伝」。 本書は能について書かれた本ではありますが、現代に通じる普遍的な価値を持つ戦略書としても読み解くことができると感じます。 室町の世に「能」を大成した世阿弥はどうやら単なる芸能者ではなかったようです。世阿弥は当時としては極めて稀有な理論家でもあったのでしょう。芸能の理論体系すら存在しなかったであろう時代に、これほどの作品を作り上げた事はことには本当に驚かされます。 この書は一見して能における技術書のように思わ... --- ### あらためて今、iPhoneを裸で使ってわかった良さ - Published: 2025-01-23 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/no-iphone-case/ - カテゴリー: Interests 現在、私はiPhone 15 Proを裸で使っています。 私はiPhone 4の登場以来10数年iPhoneを使い続けて来た生粋のiPhoneユーザーです。 しかしながら当時、質感が気に入っていたiPhone 4をケースを使用せずに使っていた際、誤って落下させたことで背面ガラスが粉々になってしまった出来事以来、私の中でiPhoneのケースは「なくてはならないもの」となりました。 iPhone Xを利用していた際、再び裸で利用したものの再度落下させたことで破損。それ以来iPhoneを手に入れる前に... --- ### 「香りが伝える景色」 祈り - Santa Maria Novella Potpourri - Published: 2025-01-22 - Modified: 2025-01-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/scents-novella-potpourri/ - カテゴリー: Interests 「香り」と「祈り」 香りは、いつの時代も「信仰」や「宗教的儀式」と深い関係にあるように思えます。 例えば、中東圏のモスクでは、礼拝堂を「白檀」や「沈香」の香りで満たす行為そのものが礼拝活動の一環です。私たちの住まう日本においても、ひとたび、仏閣内に足を踏み入れれば、香木の静かな煙と香りで満たされています。 こうして遠くから眺めてみると、東洋や中東の信仰では、空間を「煙」で満たす行為自体が「邪気」や「穢れ」を祓い、清める意味を持つのかもしれません。 一方、西洋の国々ではどうでしょうか。私自身の不見... --- ### GAWAのちょっとそこまで。落語に触れたことで気付いたこと - Published: 2025-01-21 - Modified: 2025-01-20 - URL: https://udct.co.jp/little-press/the-charm-of-rakugo/ - カテゴリー: Interests 自分は、あまり多趣味ではありませんが「落語」と出会い、たまに寄席を見に浅草に足を運ぶことがあります。 そもそも「寄席」は落語が見ることのできる場所という印象が強いですが、実際には落語だけではなく、講談・浪曲・漫才・太神楽・紙切り・マジックなど、様々な演芸を楽しむことができます。 今でも初めて行った寄席は、はっきり覚えており緊張しながら木戸(寄席の入り口)でチケットを購入したことを覚えています。 会場に足を踏み入れた時の第一印象は意外と人が多く、若い方もちらほら見受けられたことです。 勝手がわから... --- ### Leica Q2が写す寂寞、静謐な余白 - Published: 2025-01-20 - Modified: 2025-01-31 - URL: https://udct.co.jp/little-press/leica-q2/ - カテゴリー: Interests カメラとの出会いは時として人生を変えてしまいます。 「Leica Q2」との邂逅は、私にとって非常に大きな意味を持つものでした。 それまで私は様々なメーカーのカメラを使用していたのですが、ひょんなことから「Q2」というモデルを手にすることになりました。 使い始めた当初、無駄を削ぎ落とした独特の操作感や、現実をあまりにも鮮明に切り取る写実性に戸惑ったことを覚えています。まるで慣れ親しんだ世界の輪郭が急に鋭く尖ったかのような錯覚に陥ったほどでした。 しかし、ある日ふと撮った一枚の写真に宿る物寂しさに... --- ### ウェブにおける「編集」の在り方、役割について - Published: 2025-01-17 - Modified: 2025-01-18 - URL: https://udct.co.jp/little-press/about-the-editing/ - カテゴリー: Editorial 書籍、雑誌、新聞、音声、動画など、色々なシーンで編集という仕事が求められますが、私たちが生業としているデジタルの世界では編集者の役割は特にぼんやりしているように感じられます。 ウェブにおける「編集」とは一体何なのか。 この根源的な問いは、私の職能の核心に関わる永遠のテーマです。日々の実務の中で、常にこの問いと向き合いながら歩みを続けています。 ウェブサイトやオウンドメディア、時には雑誌の記事制作に携わる立場から、この職務領域における「編集という行為」について、日々の実務を通じた私の雑感を綴ってい... --- ### Hender Schemeの財布「wallet」日常的に身につける小物だからこそこだわりを - Published: 2025-01-16 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/hender-scheme-wallet/ - カテゴリー: Interests 日常的に利用する物だからこそ、素材や収納力など様々な要素にこだわりたい財布。 これまで私は財布を選ぶ条件として、コンパクトかつ収納力がある、高級感、経年変化が楽しめる素材、目立ったロゴがないなどの様々なこだわりがあるが故に、理想とする財布になかなか出会えませんでした。 しかしながら今年の9月、想像する理想の財布に限りなく近い「Hender Scheme(エンダースキーマ)」の「wallet」を手にしました。 財布を選ぶ基準と「wallet」購入に至った経緯 ヌメ革をはじめとした経年変化が楽しめる... --- ### 「香りが伝える景色」雨 - MAD et LEN BOIS D’ ORAGE - Published: 2025-01-15 - Modified: 2025-01-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/scents-rain/ - カテゴリー: Interests 暗く曇った空色と霜時雨は、自分の中の内省的な気持ちを呼び起こします。 私は「今、外で雨が降っているか」どうかを判断する際に、窓ガラスを叩く雨音よりも先に「匂い」から天候を察知しています。雨の匂い、というと詩的な表現のようにも聞こえますが、決してそんなことはありません。 雨に匂いは、自分の育った環境によって大きく変わるものです。 少し無機質で節操ない表現かもしれませんが、私の考える雨の匂いは「わずかに熱を帯びたアスファルトを濡らす雨が、蒸発した時の匂い」。湿った空気と温もりが混ざり合う、くぐもった... --- ### GAWAのちょっとそこまで。文化遺産「白川郷」で感じたこと - Published: 2025-01-14 - Modified: 2025-01-07 - URL: https://udct.co.jp/little-press/gifu-memory/ - カテゴリー: Interests 岐阜県北西部に位置する白川郷は、1995年にユネスコの世界文化遺産に登録された、日本の原風景ともいえる美しい集落です。特徴的な合掌造りの家々が立ち並ぶ風景は、まるでタイムスリップしたかのような錯覚を与えてくれます。 白川郷は季節によってその表情を変え、四季を通じて訪れる方を魅了します。1〜2月の週末には夜間ライトアップが行われるなど、冬の雪景色が有名です。 景観だけでなく、歴史や文化も深く感じられるのも魅力。歴史的背景を知り、旧家を見学すると当時の生活様式や知恵が垣間見えます。 四季折々で表情を... --- ### 「旅情2」高知 - 龍馬の海、悠久の地底と夏の記憶 - Published: 2025-01-13 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/2023_kochi/ - カテゴリー: Interests 2023年7月。徳島の余韻が心に残る中、私たちは土佐の国、高知へと歩みを進めました。 夕闇が街を包み始める頃、私たちは地元の味を求めて街へと繰り出すことに。ホテルのスタッフの方に「高知と言えばやはりカツオでしょうか」と問いかけると、地元で愛される居酒屋さんを教えてくれました。 訪れたお店のカツオは藁焼きの香ばしさと身の中に秘めた旨味が調和しており、関東圏でいただくカツオとは異なる豊かさを感じます。牡蠣の大きさにも驚かされました。 お酒もまた、土佐の魂を映し出すかのように個性豊かでした。船中八策、... --- ### 「旅情1」徳島 - 陶板の夢、青碧の渦潮とうだつの風 - Published: 2025-01-10 - Modified: 2025-03-25 - URL: https://udct.co.jp/little-press/2023_tokushima/ - カテゴリー: Interests 遡ること2023年7月、家族で日本の豊かさに触れるために色々な場所に旅に出ることにしました。その最初の目的地として選んだのは阿波の国、徳島。そして土佐の国、高知。 物心ついてから初めて乗る飛行機に驚く息子をつれ、まず徳島の大塚国際美術館へ向かいます。 大塚国際美術館 - 陶板が紡ぐ芸術との対話 美術館に足を踏み入れた瞬間、私たちは時空を超えたような感覚に包まれました。古代の壁画や近代の名画まで、そのすべてが陶板で再現された世界。それはまさに圧巻の一言でした。 この美術館の展示品は「本物」ではあり... --- ### VANS SK8-HIについて - Published: 2025-01-09 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/sk8-hi/ - カテゴリー: Interests 「VANS SK8-HI」は、私が最も好きなスニーカーの一つです。 60年代、スケーターの支持を獲得したことにより、数々の名スケートシューズを生み出してきたVANS。SK8-HIも例外ではなく、スケートシューズとして誕生しました。 愛着を持って長らく愛用しているだけに、近頃世間では履いている方があまり見られないのを残念に思っております。 それもそのはず、90年代以降の近年のスケートシーンでは足首をより使いやすいローカット〜ミッドカットのモデルが支持を集めているのはもちろんのこと、ファッションにお... --- ### 冬支度「切り枝を生ける」 - Published: 2025-01-08 - Modified: 2025-01-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/cut-and-sew-a-branch/ - カテゴリー: Design 花瓶と切り枝 すっかり朝夕の冷気が染みわたる今日この頃。 早朝、布団から出て間もない体に取り込まれるひんやりと冴えわたる空気が、私の心身をリセットしてくれます。 木枯らし月に差しかかり静かな冬の気配を感じると、自室に木の枝を生ける習慣がついたのはいつからでしょうか。 青々とした新緑や可憐な花々も嫌いではないのですが、私のこもり部屋を小さく彩っているのは、どこかもの寂しい一本の切り枝なのです。 間 余白を愛でる日本特有の美意識である「間」の考え方に共感を覚えるようになったのは、記憶の埃も積もってい... --- ### GAWAのちょっとそこまで。青春時代を思い出す新潟の一杯のラーメン - Published: 2025-01-07 - Modified: 2025-01-07 - URL: https://udct.co.jp/little-press/niigata-memory/ - カテゴリー: Interests 今回、訪れたのは新潟県。 お米や日本酒をイメージする新潟県ですが、実はラーメンでも有名なんだとか。 神奈川からレンタカーを走らせ、到着したのは新潟市西蒲区角田浜にある海水浴場。正面には佐渡島を望むことができ、背後には角田山が広がります。 新潟市郊外の保養地として有名らしく、地元民はもちろん観光客で賑わいます。複数の浜茶屋が立ち並んでおり、そのうちの一つがラーメン屋「なみ福」。 日々疲れたカラダを、風光明媚なロケーションと至極の一杯で疲れを癒します。 義経が頼朝からの追手を逃れ、身を潜めた「判官舟... --- ### 2024年の振り返り、2025年の歩み方 - Published: 2025-01-06 - Modified: 2025-01-07 - URL: https://udct.co.jp/little-press/2024-2025/ - カテゴリー: Insights 2期目を終え、3期目が始まるとともに慌ただしく年末年始を迎えました。ここで2024年を振り返り、2025年への展望を考えてみたいと思います。 2024年の振り返りと、印象的だった3つの出来事 2024年度も官公庁案件をはじめとする重要なプロジェクトに携わる機会を数多くいただき、組織の成長はもちろん社会的責任も実感できる一年となりました。私たちを信じてくださるお客様には本当に感謝しています。信じてくださった分、最大限以上に価値をお返しできるよう、これからも徹底的に学び、作ります。 まず2024年は... --- ### GAWAのちょっとそこまで。仁太郎の想いに耽る。 - Published: 2024-12-17 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/little-press/nigata-nitarou/ - カテゴリー: Interests 新潟県長岡市に位置する摂田屋地区。 醸造文化が栄えた土地で、現在も「味噌」「醤油」「日本酒」の醸造があちこちで行われています。 街を歩けば、ほのかに醤油の香りが漂い、古くから残る建造物が出迎えてくれます。 摂田屋地区には様々なスポットがありますが、訪れたのは機那サフラン酒製造本舗。そこには地元住民の方々の想いや、歴史のあたたかさを感じることができました。 登録有形文化財が多く残る新潟県長岡市摂田屋地区 まずは、新潟県長岡市の摂田屋地区についてのお話です。 長岡の市街地は、太平洋戦争で市街地のほと... --- ### VANSと西海岸の歴史 - Published: 2024-12-17 - Modified: 2025-02-10 - URL: https://udct.co.jp/little-press/vans-and-westcoast/ - カテゴリー: Interests 60年代にカリフォルニア州で誕生し、現在まで愛されているVANS。誕生以来、AUTHENTIC、OLD SKOOL、SK8-HI、SLIP-ONなどをはじめとした数々の名作を生み出してきました。 そんなVANSから発売されるフットウェアは、長年継続して販売されているモデルが大半を占めているのが特徴です。加えて、主力とするプロダクトはシンプルな外観をしていることから、どうしてもコーディネートに取り入れやすい定番スニーカーというイメージが先行してしまいます。 ところが、VANSはスケートボードはもち... --- ### 「香りが伝える景色」ナルキッソス - Aesop Eidesis - Published: 2024-12-17 - Modified: 2025-01-28 - URL: https://udct.co.jp/little-press/scents-aesop-eidesis/ - カテゴリー: Interests 鏡の奥深くに広がる想像の世界をイメージしたオードパルファム、イーディシス。Aesopの擁する調香師バーナベ・フィリオン氏による作品です。 柔く薄い皮膚を一枚纏うように 世の中のオードパルファンと明確に異なるのは、肌に乗せた後の「感覚」です。 少し不躾な表現を用いるのであれば、香水とは本来、私たち人間の肌にとっては異物に他なりません。最も原始的かつ身近である自分の体臭を、殊更に別の香りで上書きしているわけですから。 一方で、イーディシスはどうでしょう。あたかも香水をつけている状態の自分が最も自然体... --- ### 浪費される言葉によるコンテンツをどう捉えるか - Published: 2024-12-17 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/little-press/significance-of-content/ - カテゴリー: Editorial 私たちが今日享受している文化や文脈は、言葉という媒体を通じて、時間をかけて丁寧に紡がれてきました。 世の中には無数の小さな文化が存在し、それらが互いに関わり合いながらゆるやかに流れることで、豊かな多面性と深い文脈が生まれています。 文化や文脈は、一度断ち切られてしまえば容易に崩壊しますが、それを新たに紡ぎ直すことは極めて困難を伴います。私たちは文化相対性の視点に立ち、「文脈を重んじる繊細な姿勢」をもって、言葉の崩壊がもたらす文化や文脈の摩耗に抗いたいと考えています。 このような認識のもと、私たち... --- ### プロジェクトにおける「目的」の明確化を疎かにしないために - Published: 2024-12-17 - Modified: 2024-12-17 - URL: https://udct.co.jp/little-press/project-objectives/ - カテゴリー: Insights 私たちがブランディングを行う場合「プロジェクトの目的を明確にすること」に最も注力すると言っても過言ではありません。 要求事項を掘り下げずにプロジェクトを開始してしまうことは避けなくてはなりません。要望の輪郭が不確かな状態で計画が始動する場合、目指す成果に対する明瞭性を欠くことになるためです。 結果として多岐にわたる状況下における評価基準が揺らぎ、計画の遂行に負の影響を及ぼすことになるのです。 共通認識の構築や適切な意思決定が困難を極める状況では、修正の反復が常態化し、それに伴う計画遅延も避けがた... --- ### ビジュアルデザインの役割を考える - Published: 2024-12-17 - Modified: 2025-01-08 - URL: https://udct.co.jp/little-press/role-of-visual-design/ - カテゴリー: Design ビジュアルデザインとは「情報を視覚的な形式で提示し伝達する総合的なコミュニケーションの手法」を包括する概念です。しかし、その役割と効能は必ずしも万能ではありません。 時として、ビジュアルデザイン自体が解決の糸口を提供できない課題に直面することがあります。あるいは逆に、ビジュアルデザインが本来得意とする問題解決の領域を過小評価し、別の手段による解決策を模索してしまうケースも存在します。 ここで浮かび上がる重要な問いは、「ビジュアルデザインを適用すべき事案とそうでないものを、いかにして見極めるか」と... --- --- ## お知らせ ### 横浜市観光協会様の「サステナブル・サプライヤー」リストに掲載いただきました - Published: 2025-05-09 - Modified: 2025-05-09 - URL: https://udct.co.jp/news/sustainable-supplier/ - カテゴリー: Notice このたび、弊社は横浜市観光協会様の「サステナブル・サプライヤー」リストに掲載いただきました。 持続可能な社会の実現に向け、今後も取り組みを重ねてまいります。 ▼掲載ページはこちら ・日本語版 ・英語版 --- ### 新年のご挨拶 - Published: 2025-01-06 - Modified: 2025-01-06 - URL: https://udct.co.jp/news/2025/ - カテゴリー: Notice 新年あけましておめでとうございます。 昨年中は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。 本年も社員一同、期待を超える成果をお届けできるよう一層の研鑽を重ねてまいる所存です。本年も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。 皆様のご健勝と更なるご発展を心よりお祈りいたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。 --- ### 弊社代表 松岡、東京都が実施するTokyo Innovation Base(TIB)「TIB Students」プロジェクトのサポーターに選任 - Published: 2024-12-26 - Modified: 2024-12-26 - URL: https://udct.co.jp/news/tibstudents/ - カテゴリー: Notice 弊社代表の松岡が、スタートアップ支援とイノベーション創出を目指すTokyo Innovation Base(TIB)のプロジェクト「TIB Students」のサポーターに選任されました。 https://entrepreneurship. metro. tokyo. lg. jp/supporter/matsuoka-kentaro/ 今回の選任を通じて、スタートアップエコシステムの発展、中高生など若者のアントレプレナーシップの醸成に寄与するとともに、弊社の事業にも新たな視点や価値を取り入れて... --- ### 【2024-2025年】年末年始休業のお知らせ - Published: 2024-12-18 - Modified: 2024-12-18 - URL: https://udct.co.jp/news/2024-winterholiday/ - カテゴリー: Notice 平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 年末年始の休業期間について、下記の通りご案内申し上げます。 休業期間:2024年12月28日(土)~2025年1月5日(日) なお、年内の営業は12月27日(金)まで、新年は1月6日(月)より通常営業とさせていただきます。休業期間中にいただきましたお問い合わせにつきましては、営業開始後に順次対応させていただきます。 ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 --- ### コーポレートサイトをリニューアルしました - Published: 2024-12-17 - Modified: 2025-01-06 - URL: https://udct.co.jp/news/renewal/ - カテゴリー: Notice 平素より弊社サービスをご愛顧いただきまして誠にありがとうございます。 この度、コーポレートサイトをリニューアルいたしましたのでお知らせいたします。 より使いやすく、より分かりやすいサイトを目指し、デザインと構成を一新いたしました。私たちの理念や事業内容をより深くご理解いただけるよう、コンテンツも充実させています。 今後も様々な情報を発信してまいりますので、ぜひご覧ください。 --- ---